今日のみ言葉【No.3313】(2024年 3月18日)「生活の処方箋(120)『相手の立場に立つ』」
だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。これが律法であり預言者である。
(マタイ7:12)
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その道を極めた方々から、示唆に富んだ妙薬を得ることができます。
六代目三遊亭圓生師匠、五代目古今亭志ん生師匠は、戦後を代表する大名人です。
圓生師匠は落語協会の会長もなさった方でした。
圓生師匠が、人生を確かに生きるコツは、と問われた時、即座に
「芸人は下手も上手もなかりけり。行く先々の水に合わねば」
と言いました。
すなわち、その状況状況に合わせ、自分の価値観、経験、癖など、つい出したくなりますが、相手や状況を慮って生きることが人生の妙薬、と言われたのです。
特に、圓生師匠のように噺家であると、すでに語るべきものがありつつも、心はしっかりとその日、その時のお客様の状況に合わせて語られたゆえ、人々に感動を与えたのでしょう。
芸人でなくても、私たちが人生を実り豊かに生きるコツは、日々の歩みの中で、
「相手の立場に立つ」
という基本を心したいものです。
(※田中信生の『生活の処方箋』より)
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「相手の立場に立つ」という基本は、
「だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。これが律法であり預言者である」
(マタイ7:12)
との御言葉の中に含まれています。
この聖句は、クリスチャンではない一般の人々からも「人生の黄金律」と言われるほど有名です。
なぜなら、この通りにやったら誰でも成功するからです。
まず、この通りにやってみて下さい。
すると、とても人間関係がうまくいくことを体験なさいます。
「ああ、やっぱり神様はすばらしい。神様の言うとおりにするとこんなすばらしい世界を体験できるのだ!」
とあなたは容易に神を賛美することができるでしょう。
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ところが、調子に乗ってそのまま続けると、思わぬ不評を買う体験をします。
「あなたは自分勝手なことをしている」
と必ず批判されるのです。
なぜでしょう?
もう一度御言葉を読んでみましょう。
「だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。これが律法であり預言者である」
(マタイ7:12)
イエス様の言葉は、
「人々からしてほしいと望むこと」
となっていて、
「相手がしてほしいと望むこと」
とはなっていません。
ここがポイントです。
つまり、自分が基準で、自分を中心としている世界観だということです。
となれば、
「自分が良いと思うことを一方的に相手に押しつけている」
ということも時には発生するわけです。
しかし、最初から相手のニードが何なのかはわかりませんから、まず自分を基準として始めなければなりません。
そこで
「芸人は下手も上手もなかりけり。行く先々の水に合わねば」
という現実的対応を学ばされるのです。
神の道は一直線ではなく、私たちはあちこちにぶつかりながら、角が取れ、丸くなり、人間理解が深まった円熟した者として仕上げられていくのです。
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まず自分の立場を知り、そこから始めましょう。
その中で、
「相手の立場に立つとはこういうことか」
ということを、喜びや、時には苦い経験を通して学ばされます。
神の導きによって成長していることを信じ、不完全な者が完全を目指して歩んでいるのだと覚える今日として参りましょう。
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