今日のみ言葉【No.3230】(2023年11月24日)「律法学者への叱責(3)」
あなたがた律法学者は、わざわいである。知識のかぎを取りあげて、自分がはいらないばかりか、はいろうとする人たちを妨げてきた」。
(ルカ11:52)
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コロナ感染が始まって2年ほど経った頃、日本の法務省人権擁護局のサイトに、「自粛警察と誤った正義感」という記事が掲載されました。
「当初は、未知の感染症に対する恐怖感を背景に、マスクをつけていない人を激しく罵倒する、他県ナンバーの自動車を傷つけるなどといった、『自粛警察』と呼ばれる過激な言動が話題になりました。その後、こういった事案は、報道されなくなったようですが、最近では、ワクチン接種をしていない人が非難されるなどの問題も発生しています」
(https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken05_00055.html)
人間は未知のものに出遭うと、自分の存在が脅かされるのではないかと警戒します。
これは命を守るための自然な反応です。
しかし、「不安」という感情は容易に「怒り」という感情へと変移します。
それが過剰な防衛反応として表に出ることがあります。
「自分の不安感から出た怒り」というみすぼらしいものに、「正義感からくる義憤」という名目の衣をかぶせると、堂々と正面切って出すことができてしまうのです。
律法学者たちは、自分たちが行っていることは正しいと思い込み、実は神の御心を妨げる方向へと進み、一般民衆をもそちらに巻き込んでいることを知らないでいました。
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今日の聖句の「知識のかぎを取りあげて」とはどういう意味なのでしょう?
これは、
「律法学者たちはモーセの律法を曲解し、人間が作った細かい規定の集成である口伝律法の方を守ることを人々に強制した」
ということです。
そうやって、人々を神の言葉から遠ざけ、彼らの学びを妨害していました。
アブラハム以来の神に対してそうなら、イエス・キリストの教えに対しても同じように反応します。
イエス様が
「食前にまず洗うことをなさらなかった」
(ルカ11:38)
という行動を見て、彼らはイエス・キリストを信じようとせず、人々にも信じさせまいとしました。
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さて、そういった彼らが、ぐうの音も出ないほどイエス様に言い込められ、叱責されたのですから、
「イエス様、私たちは間違っていました。反省しています」
と言って、イエス様のもとに悔い改めてやって来たでしょうか?
いいえ、そうはなりません。
自分たちが正しいということは動かしませんから、自分たちを否定する相手を否定する動きに出ます。
彼らはますます怒り、
「イエスの口から何か言いがかりを得ようと、ねらいはじめた」
(ルカ 11:54)
となり、イエス様を十字架につける方向へと動いて行ったのです。
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子供ほど「僕を子供扱いするな。もう大人だ」と言います。
大人ほど「自分はまだまだ子供で…」と言います。
自分を下の方に置けるほどの余裕があるかどうかが勘所(かんどころ)です。
もしあなたが自分の正しさを主張する時があるなら、
「もしかして、私は『自分の考えは正しい』と思い込んでいるだけなのかもしれない」
とチェックを入れ、考え直す時間を取りましょう。
相手の言うことが正しく、自分の方が間違っているとわかったらラッキーです。
パリサイ人・律法学者らと同じ轍(てつ)を踏まないで済みます。
しかし、相手の言うことが的外れで、まったく当てはまっていないなら、これもラッキーです。
言われたことなど気にしないで、
「ご忠告ありがとうございます」
と御礼を言い、今まで通り、自分の道をまっすぐに進めば良いのです。
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お叱りを受けた時が勝負の分かれ目。
神の祝福をもらさず受ける人生を歩んで参りましょう。
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