今日のみ言葉【No.1487】(2017年 3月 8日) 069 「ベテスダの池の病人」(3)

「ごらん、あなたはよくなった。もう罪を犯してはいけない。」
(ヨハネ5:14)

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コンビニのトイレの中にある貼り紙が変わってきています。

「きれいにお使いください」

でも良さそうなのですが、

「きれいにご利用いただきありがとうございます」

と、命令形ではなく、既に褒めている文章を使っています。

そのほうがきれいに使ってもらえることが実証されているからです。

恵み先行で、その応答としてのあるべき姿を提示する聖書的パターンの有効性がここにも見られると思わされました。

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ベテスダの池の病人は、38年間の病から解放され、床を取り上げて歩き出しました。

彼は自分を癒してくださった方が誰だか分かりません。

「群衆がその場にいたので、イエスはそっと出て行かれたから」
(ヨハネ5:13)

です。

しかしイエス様はその後すぐに彼のフォローに来て下さいました。

この男の思いが病気を作り出し、それが彼の本当の罪であったので、昔の考え方に戻らないようになさったのです。

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「ごらん、あなたはよくなった。もう罪を犯してはいけない。」
(ヨハネ5:14)

イエス様は最初に

「ごらん、あなたはよくなった」
(ヨハネ5:14)

とおっしゃいます。

完全に癒された、と彼の心を神の恵みで一杯になさったのです。

そして次に

「もう罪を犯してはいけない。」
(ヨハネ5:14)

と指示を出されました。

物事を良く考えようとすればどこまでも前向きに考えられますが、悪く考えようとすると同じように否定的思いが浮かんできます。

「また悪くなるのではないか、また病がぶり返すのではないか、また歩けなくなったらどうしよう、生活ができない…。」

否定的想像は次から次へと湧いてきます。

しかし、イエス様は「もう完全に良くなったのだから、病に戻ろうとする考え方、あなたの罪に戻ってはいけない」と言われたのです。

そこから先は、新しい生き方に徹することです。

後ろを振り向かず、ただ前のみを見て、「私は癒され、良くなったのだ」という面のみを見ていく人生を歩んでいくのです。

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新しい生き方に徹する例として、こんなお父さんの実例があります。

ツイッターで、

父「宿題はいつするの?」
娘「後で!」

この後の対応が素晴らしいと話題になっています。

子どもから「後で!」と半分無視したような返事が帰ってくると、

「後でって言って、あなたいつもしてないじゃない!」

と親は激怒するパターンが普通です。

しかしこのお父さんは

「偉いな、やる時間自分で決められて」

と褒めるのです。

この方は、奥様に対しても同じです。

夫「今日は何してたの?」
妻「何もしなかったよ」

と答えると、

「それはよかったね。休めたでしょー」

と、どのボールも褒めて返すご主人です。

奥様はこのように書いておられます。

「夫は私が家事を頑張るたびに『すごい!えらい!』と褒めてくれるので、うれしくて頑張りすぎたために倒れてしまい、この人褒めて殺すタイプだ・・・と、これからは手を抜くことを誓ったが、手を抜いてからも『要領良いね!』と褒めてくれるので、単に私が自滅タイプなだけだった。」

褒めると決めたらとことんほめる。

どんなことを言われても負けずに褒め返す。

このような生き方が新しい人生を開いていきます。

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イエス・キリストは、あなたに恵みを与え、本当の罪を悟らせ、人生を変えて下さるお方です。

この方に信頼し、新しい生き方に徹する今日の一日として参りましょう。

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