今日のみ言葉【No.3206】(2023年10月25日)「ヤコブ対ラバン(3)」
何事でも神があなたにお告げになった事をしてください。
(創世記31:16)
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カナンの地を目指してここから逃げると打ち明けた夫ヤコブに対して、妻であるラケルとレアはどう答えたでしょう?
彼女らの第一声はこうでした。
「わたしたちの父の家に、なおわたしたちの受くべき分、また嗣業がありましょうか」
(創世記31:14)
驚くべきことに、ラケルとレアが受け継ぐべき相続財産が無いということを彼女らは訴えてきました。
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無一文でやって来たヤコブは、ラケルとレアを妻に迎えるにあたり、ラバンに対して払う花嫁料として7年間の無償労働を2回続けました。
この花嫁料は、女性が自分固有の財産として受け取ってよいものでした。
この時代、女性の立場は非常に低かったので、万が一、夫から離縁された時に自分の身を立てるための資金としてあったのです。
新約聖書のルカによる福音書第15章に、銀貨10枚を持っていた女が1枚を無くし、家中探して見つけたという話がありますが、これはその花嫁料の一部であったと考えられます。
ところが、ラケルとレアはそれが無いと言うのです。
実際あった出来事は、
「わたしたちは父に他人のように思われているではありませんか。彼はわたしたちを売ったばかりでなく、わたしたちのその金をさえ使い果たしたのです」
(創世記31:15)
ラバンは二人の娘の父親でありながら、彼女らを他人のように思い、愛情を示さなかったのです。
さらに、娘たちの財産を自分のために使っていると証しされています。
こういう父親の下で育った娘は心病みます。
しかし、彼女らはヤコブの健全さによって心癒やされ、
「私たちのためと言いながら、お父さんはただ自分の利得のためにだけ生きてきたのだ。私たちは利用されたのだ」
と、真実に目が開かれたのでしょう。
利己的父親の偽りの愛だったのだと見破れたのは、自分たちに誠実に尽くしてくれる存在であるヤコブと触れたからです。
解放されたラケルとレアは、ヤコブが信じる神への信仰に目覚めます。
「神がわたしたちの父から取りあげられた富は、みなわたしたちとわたしたちの子どものものです。だから何事でも神があなたにお告げになった事をしてください」
(創世記31:16)
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夫婦が一致してこそ、家族の行動は決まります。
いよいよヤコブはラバンからの逃亡、そしてカナンの地へと出発します。
時は満ちたのです。
しかし、まだまだ一波乱も二波乱もあります。
以下、次回に続きます。
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キリストの真実な愛に生かされている毎日であることを覚えて参りましょう。
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