今日のみ言葉【No.1323】(2016年 7月 7日) 014 「百卒長とそのしもべ」(1)

ただ、お言葉を下さい。
(ルカ7:7)

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聖書クラスの生徒さんたちがイスラエル聖地旅行に出かけました。

「すごい!先生に教わったとおりだ」

「習っていて良かった」

と賞賛の声が上がりましたが、クラスを担当していた当の先生はまだ一度もイスラエルに行ったことがありませんでした。

行ったことがないのに見てきたように話ができるのはプロの技なのかもしれません!

ルカ7章に出てくる百卒長は、実はイエス様に会っていません。

直接は会っていないのですが、非常に素晴らしい出会いをした人です。

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百卒長とはローマ軍の下士官で、その下に百人の兵隊を持つ隊長です。

彼は軍人ですから当然厳しい人であったでしょうが、と同時に、自分のしもべの病を案ずるほどの愛の人でもありました。

また、異邦人でありながら、ユダヤの長老たちが、

「あの人はそうしていただくねうちがございます。わたしたちの国民を愛し、わたしたちのために会堂を建ててくれたのです」
(ルカ7:4-5)

と、イエス様と百卒長の間を取り持とうとするほど、地元に密着し、ユダヤ人の信仰に深い理解を持っていたことがうかがえます。

更に彼は非常に謙遜な人でした。

イエス様が彼の家近くまで来た時、百卒長は彼の友人を遣わし、

「主よ、どうぞ、ご足労くださいませんように。わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。」
(ルカ7:6)

と言わせました。

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もっとも素晴らしいことは、彼が御言葉を求めたことです。

「ただ、お言葉を下さい。」
(ルカ7:7)

ここに表されているのは、イエス様の言われたことは必ずその通りになる、という信仰です。

そのためには、直接自分とそのしもべに語っていただくことだ。

たった一言でよい。それで十分。

その言葉で癒される、という百卒長の信仰は、

「ただ、お言葉を下さい。」
(ルカ7:7)

という彼の短い願いに凝縮されています。

実際、ギリシャ語原典では、「お言葉(ロゴス)」は単数形で記されています。

つまり、

「たった1つの言葉、1語だけ下さい」

と彼は言ったのです。

そして、イエス様の言葉に力があると信じる彼の信仰が、しもべの癒しという奇跡となって現れました。

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神の御言葉には力がある、と、見つめ直す今日の日として参りましょう。

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