今日のみ言葉【No.3720】(2025年 9月 5日)「富の弊害と救い（2）」

イエスは言われた、「人にはできない事も、神にはできる」。
（ルカ18:27）

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ディズニーの名曲『星に願いを』。

星に願いをかけると、あなたの夢はかなう。

ロマンティックな歌詞ですが、これをまともに信じても、そうなるとは限らないのが現実です。

では、今日の聖書箇所はどうなのでしょう。

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今日の聖句は、ともすると「自分の願いや夢が、神によって必ずかなえられる」と誤解されやすい箇所です。

「イエスは言われた、『人にはできない事も、神にはできる』」
（ルカ18:27）

自分にとって達成不可能に見える問題があったとき、そこに一筋の脱出ルートが見出され、希望の光が差し込んだような感じがします。

しかし、聖書の一部を切り取って自分の都合に合わせて解釈してはなりません。

正しく意味をくみ取るためには、あくまでも文脈の中でどう使われているのかを見て、判断しなければいけません。

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神は全能ですから、

「人にはできない事も、神にはできる」
（ルカ18:27）

というのは真実です。

ただし、この金持ちの役人の話では、救いは人間の努力によってではなく、神によって成されることが述べられています。

その中での

「人にはできない事も、神にはできる」

なのです。

「人間が自分の力で自分を救うことはできません。しかし、神様はおできになります」

というのがここでの正しい意味です。

神を信じたらスーパーマンのようになって何でもできる、という話ではありません。

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ここでペテロが口を開きました。

「ごらんなさい、わたしたちは自分のものを捨てて、あなたに従いました」
（ルカ18:28）

ルカにはありませんが、マタイによる福音書では、彼が続けてこう言ったことが記されています。

「ついては、何がいただけるでしょうか」
（マタイ19:27）

つまり、

「先生、俺たちはあの役人とは違いますよ。あの人は捨てられませんでしたが、私らは網から何から全部捨ててあなたに従ってまいりました。その努力と犠牲の見返りは何ですか？」

と尋ねたのです。

まるで、

「全財産を投資したのだから、そのリターンは何か」

と要求しているかのようです。

それに対して、イエス様はきちんと「報いがある」ことを語ってくださいました。

以下、次回に続きます。

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救いは神の力によることを心に刻み、今日の歩みを進めてまいりましょう。

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