今日のみ言葉【No.600】(2013年 6月28日)

あなたは愚かなことをした。
(サムエル記上13:13)

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「ちゃんと出来なければ人に嫌われる」

という考えは完全な誤解です。

もしあなたのまわりに何でも完璧にこなす人がいたら、その人と友達になろうとするでしょうか?

むしろ、「あれもミスった」「あっちも抜けた」という欠点がある人だとこちらも近づきやすいのです。

物事を正確に出来るに越したことはありませんが、そうでなければ人に受け入れられないということではないのです。

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ただし、自分の失敗に対して言い訳をしたり、正当化しようとした場合は別です。

サウルの失敗は、サムエルが来る前に燔祭をささげたことでした。

戦いの前に神にいけにえを捧げるのですから、これは敬虔な振る舞いのように見えます。

しかし、彼は焦って分を越えたことをしてしまったのです。

サウルは王でしたが祭司ではありません。

そして戦いが緊急の様相を呈していたとしても、そこに神の支配があることを忘れ、祭司がするべき業を自分で進めてしまいました。

サムエルが遅れて到着したとき、サウルは、

「やむを得ず燔祭をささげました」。

と悔い改めでなく言い訳をしました。

「あなたは愚かなことをした。」

と祭司サムエルが鋭く指摘したのも当然です。

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失敗したときは、失敗した自分を認め、

「またやってしまいました!」

と受け入れることがよいのです。

そして素直に神の前に出て、許しを請うのです。

神はイエス・キリストの十字架のゆえに私たちをゆるしてくださいます。

失敗を直そうとするのではなく、失敗したままの自分で居続けること。

ありのままの本当の私に働きかけるのが神ですから、居心地は悪いかもしれませんが、そこに神のお取り扱いがあります。

「神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからである。」
(第1コリント1:25)

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小手先の業でごまかさず、神に直接ぶつかっていく態度で今日一日も歩んで参りましょう。