今日のみ言葉【No.3189】(2023年10月 4日)「ヤコブの群れが増える(2)」

ラバンは彼に言った、「もし、あなたの心にかなうなら、とどまってください。わたしは主があなたのゆえに、わたしを恵まれるしるしを見ました」。また言った、「あなたの報酬を申し出てください。わたしはそれを払います」。
(創世記30:27-28)

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令和の今は、より良い条件の職場を求めて転職するのは当たり前の時代になりましたが、年功序列・終身雇用制の昭和の時代、社員が

「辞めたいのですが」

と言えば、給料アップのための賃金闘争と解釈され、上役は

「いくら欲しいんだ」

と尋ねて、社員を引き止める光景が見られたものです。

故郷に帰ると言いだしたヤコブに対して、ラバンは「いくら欲しい?」と彼を引き止めにかかります。

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ラバンは彼にこう言っています。

「もし、あなたの心にかなうなら、とどまってください。わたしは主があなたのゆえに、わたしを恵まれるしるしを見ました」
(創世記30:27)

すでにヤコブは

「わたしがあなたのために働いた骨折りは、あなたがごぞんじです」
(創世記30:26)

と言っていますが、これはヤコブの力量が発揮されて、ラバンの財産が大幅に増えたことを意味しています。

ヤコブが来る前と後とを比べると、家畜の数が段違いに増えたのです。

しかし、ラバンはヤコブの能力の高さだけを見ていたのではありません。

ヤコブの背後にいる、彼が信じる神の存在を明確に認めていたのです。

それが、

「わたしは主があなたのゆえに、わたしを恵まれるしるしを見ました」
(創世記30:27)

という言葉に表れています。

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これは、神がアブラハム契約を履行されたということです。

「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」
(創世記12:3)

つまり、

「ほら、ごらんなさい。私がアブラハムに約束した祝福の契約は、それを継承するあなたの上にも同じように果たされるのですよ:。ですから、あなたを通して私の祝福がラバンにも及ぶのです」

と神がヤコブに示していることなのです。

ラバンはヤコブのゆえに自分が祝福されていることを認めざるを得ませんでした。

となれば、彼がその祝福をみすみす逃すはずはありません。

ラバンは、

「ヤコブが手元にいれば祝福は天から雨のように降ってくる」

とでも考えたのでしょう。

彼はヤコブに

「あなたの報酬を申し出てください。わたしはそれを払います」
(創世記30:28)

と申し出ます。

随分と殊勝なことを言っているように見えますが、ラバンは自分の利益しか考えていない男です。

再びヤコブを取り込みにかけようとし、濡れ手で粟の祝福を得ようとするラバンの企みが潜んでいることは容易に想像できます。

ヤコブはまた騙されて、ただ働きの生涯を送るのでしょうか?

彼の返答はどういうものだったのでしょう?

以下、次回に続きます。

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あなたの存在を通して、神は周囲の人々に祝福を与えます。

どのような状況にあっても、天の神とのパイプをつなぎ、霊の祝福を地上にもたらす者として生きて参りましょう。

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Posted by maruyama