今日のみ言葉【No.3190】(2023年10月 5日)「ヤコブの群れが増える(3)」

彼は言った、「何をあなたにあげようか」。ヤコブは言った、「なにもわたしにくださるに及びません。もしあなたが、わたしのためにこの一つの事をしてくださるなら、わたしは今一度あなたの群れを飼い、守りましょう。
(創世記30:31)

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スポーツ選手の年棒の高騰には目を見張ります。

アメリカでは腕利きのエージェント(交渉代理人)がさらに値をつり上げます。

しかし、ヤコブはごく控えめな要求をしました。

彼はゼロからのスタートをし、本当の自分の実力と神からの力を知りたかったのです。

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人は自分の物差しを人にも当てはめますから、ラバンはきっと高額な要求がヤコブから来ると警戒していたでしょう。

「彼は言った、『何をあなたにあげようか』」
(創世記30:31)

ところが、ヤコブは思いがけない考えを表明します。

まず、自分が言う条件を飲んでくれたら、この場所にとどまると言うのです。

「ヤコブは言った、『なにもわたしにくださるに及びません。もしあなたが、わたしのためにこの一つの事をしてくださるなら、わたしは今一度あなたの群れを飼い、守りましょう』」
(創世記30:31)

そして、32節以降にあるのは、中東地域では数が少ない種類の羊と山羊をヤコブが自分のものとする、とヤコブ自身が不利な条件を出したということです。

ラバンは、ヤコブは残ってくれるし、家畜の財産分けをする必要がなくなったし、自分の取り分の方は多いので、喜んでヤコブの言う条件を受け入れました。

「よろしい。あなたの言われるとおりにしましょう」
(創世記30:34)

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ヤコブは、ラバンから受けたひどい待遇の中でも、「神が養って下さる」という実体験を積んでいました。

ヤコブは生まれ故郷のカナンの地に帰ることを目標にし、ラバンから独立して歩むことを心の内に決心していますから、彼からの援助を請う気持ちなどなく、むしろそれを自分から拒絶して、最低ラインからのスタートをしようとしたのです。

この潔い心にラバンは感動し、協力してあげようと言った…、などとは聖書に記されていません。

彼はなおもヤコブを利用しようとし、新たな欺きを企てます。

こんなに純粋な心で神を信頼して歩もうとする人を、ラバンは食い物にしようとしていたのです。

あなたが神を信じていたとしても、この世で生きる時、悪い心を持っている人との出会いや関わりは出てきます。

その時はどうしたら良いのでしょう?

以下、次回に続きます。

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神の前に誠実に生き切る今日として参りましょう。

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Posted by maruyama