今日のみ言葉【No.3178】(2023年 9月20日)「恋なすび事件(1)」
さてルベンは麦刈りの日に野に出て、野で恋なすびを見つけ、それを母レアのもとに持ってきた。ラケルはレアに言った、「あなたの子の恋なすびをどうぞわたしにください」。
(創世記30:14)
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面白い名前の植物が聖書に出てきました。
「恋なすび」です。
英語でマンドレイクですが、映画ハリー・ポッターではCGで描かれた根が人の姿をしています。
●VoiceTube "Mandrake Potting | Harry Potter and the Chamber of Secrets"
jp.voicetube.com/videos/93842
実際に根が人の姿に似ており、またその実から良い香りが放たれるので、創世記の時代、精力増進剤・妊娠促進剤となると考えられていました。
与野キリスト教会の川井由夏師の説明がわかりやすいです。
yonochurch.life.coocan.jp/israel-22.html
この恋なすびを巡ってラケルとレアとの間に一悶着があり、ヤコブがそれに巻き込まれます。
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レアの息子ルベンが、野で恋なすびを見つけ、母親のレアのもとに持ってきました。
旧約聖書の愛の歌、雅歌の中に、
「恋なすは、かおりを放ち、もろもろの良きくだものは、新しいのも古いのも共にわたしたちの戸の上にある。わが愛する者よ、わたしはこれをあなたのためにたくわえました」
(雅歌7:13)
とあり、ここでは媚薬として恋なすびが登場しています。
ラケルが
「あなたの子の恋なすびをどうぞわたしにください」
(創世記30:14)
と願ったのは、恋なすびを使えば、子供を産めないでいる自分にも妊娠の可能性が出るのではないかと考えたからです。
しかし、これにはレアはカチンと来ました。
ラケルとレアは子作り競争中で、ヤコブを奪い合っている最中です。
不妊状態のラケルはつかえめビルハをヤコブに与えて子を得ました。
出産停止状態のレアはそれに対抗して、つかえめジルパをヤコブに与えて子を得ました。
こういう背景があった中で、
「あなたがわたしの夫を取ったのは小さな事でしょうか。その上、あなたはまたわたしの子の恋なすびをも取ろうとするのですか」
(創世記30:15)
とレアはラケルに言いました。
そこには、
「息子ルベンから恋なすびを奪って、また私から夫ヤコブを奪おうとするのか!」
という怒りと嫉妬が表されています。
二人の姉妹は子供のことで頭がいっぱいだったのです。
ここから先は、「神に信頼を置く」とか「神の御心を求め、ゆだねる」という考えはなく、ただただ人間の計略と自分を有利に進めるための策略で事が進みます。
一体どうなるのでしょう?
以下、次回に続きます。
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自己中心な人間の思いで事が進み、誰もそれを止められないでいる時があります。
しかし、人間の欲望の果てに、神の大いなる計画が準備されていたと讃美する時が必ずやって来ます。
神の御業が用意されていることを信じ、今日の一歩を進めて参りましょう。
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