今日のみ言葉【No.587】(2013年 6月13日)

彼に名をつけ、その名をオベデと呼んだ。彼はダビデの父であるエッサイの父となった。
(ルツ記4:17)

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新約聖書の冒頭、マタイによる福音書1章にはイエス・キリストの系図が書かれてあります。

三浦綾子さんがまだ信仰を持つ前、後の夫となる光世さんと聖書を読む約束をしましたが、その最初のページがこれだったので全く閉口してしまったそうです。

意地でも読んでやろうと、「結婚相手にするならゾロバベルなんて名前は嫌だな…」、などと苦労して読んだと著書に書いておられます。

無味乾燥に見える系図の中で、

「サルモンはラハブによるボアズの父、ボアズはルツによるオベデの父、オベデはエッサイの父、」
(マタイ1:5)

とルツの名前が刻まれています。

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ナオミもルツも本来ならその名をキリストの系図に刻まれるはずのない人物です。

ルツはモアブ人で、そもそも異邦人(ユダヤ人以外の外国人)です。

その当時の考えでは、救われるのは神に選ばれたユダヤ人のみで、異邦人は対象外でした。

ナオミは、

「わたしをナオミ(楽しみ)と呼ばずに、マラ(苦しみ)と呼んでください。なぜなら全能者がわたしをひどく苦しめられたからです。」

と自分の人生の不運を嘆き、それは神のせいだと言った人です。

このような人たちを通して救い主イエス・キリストが誕生したのです。

まさしく、

「神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子を起すことができる」
(マタイ3:9)

という神の全能の御業です。

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榎本保郎牧師はこの個所をこう説明しておられます。

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だから私たちの今がどのようであろうとも、私たちはそこで神を待ち望もう。

神のみ言葉に聞き従おう。

神は決して無意味に今を与えておられるのではない。

この今こそやがて受ける栄光のためのものなのである。

神はナオミを、ボアズを、そして異邦人のルツをさえ用いてご自身の計画を成就されたように、私たちをもそのご自身のご計画の中に数えておられるのである。

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素直に神を待ち望む一日として参りましょう。

ルツ記,御言葉

Posted by maruyama