今日のみ言葉【No.3139】(2023年 7月25日)「神の与え方(2)」

このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか」。
(ルカ11:13)

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7月18日のメールで、カル・バホメルというユダヤ式論理があることをお伝えしました。

【小】 → 【大】、【大】 → 【小】へと話を進める論理法です。

心の冷たい友人が【小】で、そんな人でも何度も頼まれたらパンを与えてくれます。

【小】の人でもそうなら、心が温かい神様は【大】ですから、求めてくる者を退けるどころか、与えようとして今か今かと待っておられます。

だから何度も求め続けなさい、ということでした。

イエス様は今日の箇所でもこのユダヤ的論理を用いて弟子たちに説明しておられます。

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私たち日本人は、パンを借りるたとえ話を読んだ後、

「普通のお父さんだって自分の子供には悪いものでなく良いものを与えるんだから、神様だって同じなんだ」

という感想を持ちます。

ところが、イエス様は神と人間を同列扱いしていません。

一段深く掘って、人間を「普通のお父さん」扱いせず、

「あなたがたは悪い者であっても」
(ルカ11:13)

と、あえて低くして表現しています。

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なぜでしょう?

これは人間を悪者扱いしているのではなく、カル・バホメル形式の論理を使うからです。

日本人にはなじみが薄くとも、ユダヤ人はこの論理法を使うとよくわかるので、イエス様はこういう言い方をしているというわけです。

さて、イエス様は「悪い者」が【小】で、「天の父」を【大】としています。

【小】である悪い者でも子供には良い贈り物をするのだそうです。

そうであるなら、【大】である天の父なる神様はどんな贈り物をするでしょうか?

当然、【小】の人間並に良いものを贈る…、という以上に、もっと良い贈り物をするでしょう、ということなのです。

これが神の与え方です。

神は人間が望む以上の良いものを与えようとされる御方です。

ただし、それは必ずしも人間が欲しがるものと一致しているわけではありません。

ここがわかると、

「何回も、何年祈っても自分の祈りがかなえられていないからもういいや」

と、祈りをあきらめているクリスチャンの心に、一筋の光が差し込むのではないかと思われます。

以下、次回完結編に続きます。

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神が与えられる良いものとは何かを探す一日として参りましょう。

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