今日のみ言葉【No.3121】(2023年 7月 4日)「主の祈り(6)」
わたしたちに負債のある者を皆ゆるしますから、わたしたちの罪をもおゆるしください。
(ルカ11:4)
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「喧嘩両成敗(けんかりょうせいばい)」という言葉で、子供の頃、仲直りをさせられた思い出を持った人はいらっしゃいますでしょうか?
喧嘩をした両方共「お相子(おあいこ)」。
勝ち負け無し、両方とも悪い所があるので相殺(そうさい)して貸しも借りも無し、というところで手打ちをするというやり方です。
これで仲直りをして、それ以来、親友になった人もいるでしょうが、なんとなく釈然としない思いをした人もいらっしゃるでしょう。
今日のイエス様の言葉はどういうことを言っているのでしょうか?
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今日の聖句を読むと、交換条件のような印象を受けます。
「わたしたちに負債のある者を皆ゆるしますから、わたしたちの罪をもおゆるしください」
(ルカ11:4)
つまり、私が先に相手の罪を赦すので、それと交換に私の罪が赦される、という考え方です。
そうなると、こちらが腹を立てて相手のことを赦さないでいる間は、神様も私たちに腹を立てていて、
「自分のことを棚に上げてあの人のことを赦してやらないなら、私だってあなたの罪を赦さないぞ」
と脅かされているように感じます。
ですから、
「結局、自分も相手もおあいこ。こちらが先に謙遜に大人になって『赦します』と言いますので、神様、私の罪もお赦し下さい。そういう交換条件でお願いします」
と祈ってしまいそうです。
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本当にそうなのでしょうか?
もしそれが真実なら、イエス様を信じていても、まだまだ罪が赦されていないということになります。
すると、イエス・キリストの十字架による罪の赦しは不完全だったことになります。
十字架後、毎日私たちの努力で罪を消していかなければならなくなるからです。
ここはそういうことではありません。
「自分の罪はもうすでに完全に赦されているので、そのことを他の人の罪を赦すことによって表します」
ということです。
相手の罪を赦せる人を、この世では「太っ腹」の人だと言います。
しかし、信仰の世界ではそういう力量を誇ることではありません。
誇るのは神の赦しの偉大さです。
ですから、他者の罪を赦そうとする人は、その神が自分の罪をも赦して下さるという信仰を持っているのです。
神への信頼感があるので、他者の罪を赦すことが出来るのです。
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神の世界はあくまでも「恵みファースト」です。
自分の力で勝ち取ってからでないと神の恵みは得られない、というこの世流の考えから脱却し、恵みを先に目をとめるような生き方に方向転換していきましょう。
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