今日のみ言葉【No.1255】(2016年 3月28日)

主は恵み深く、なやみの日の要害である。彼はご自分を避け所とする者を知っておられる。
(ナホム1:7)

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プレゼンテーションの極意は「愛のあるサプライズ」だと脳科学者の茂木健一郎氏は語っています。

人間の脳は「意外なこと」が大好きなのだそうです。

予想と実際のズレが「サプライズ」(驚き)となるわけですが、そこに愛の存在を認めると、人の脳はドーパミンを分泌し、プレゼンがより一層強く頭にも記憶にも心にも刻まれるのです。

そういえば、プレゼンの名手、故スティーブ・ジョブズ氏の得意技は、ひと通り説明が終え、聴衆が

「今回はこんなものか。とりたてて新しいものはないな…」

と思う時、

「もう1つ(One more thing)」

と言いながらステージ中央に戻り、そこで一番のメインの発表をすることでした。

人々が、iPhoneやMac Airの発表に熱狂したのも当然でしょう。

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ナホム書のサプライズはその名前です。

ナホムという名前は「慰め」を意味しますが、ナホム書のメッセージはそれとは反対に、敵国アッスリヤに対する裁きと滅びの預言です。

敵がやられるメッセージですから、イスラエルの民にとっては痛快極まりない預言だったことでしょう。

しかしそこには深い神の御旨があります。

ナホム書はヨナ書と反対で、ヨナ書においてはニネベの人々は彼のメッセージによって心打たれ、悔い改めて方向転換したため、神が下そうとした裁きから逃れることができました。

しかし、ナホム書では徹底的な神の怒りが下されます。

つまり、全世界を支配する神に敵対する存在を神は許されませんが、その中でも悔い改める者には救いがあるということを、ナホム書とヨナ書の両方の預言書を通して知ることができます。

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神は神に寄り頼む者を徹底的にお救いになります。

「主は恵み深く、なやみの日の要害である。彼はご自分を避け所とする者を知っておられる。」
(ナホム1:7)

この世では、こちらからアピールし、哀願し、叫びを上げなければ、そうそう願いは取り上げてもらえません。

利害損得で動くのがこの世だからです。

しかし神は私たちが声を上げて自分の問題を知ってもらおうとする前に、

「彼はご自分を避け所とする者を知っておられる」
(ナホム1:7)

というのです。

すでにあなたを知っておられる神はあなたの味方です。

神様を敵に回すと、これほど恐ろしい方はいませんが、神を「避け所」とする者には

「主は恵み深く、なやみの日の要害である。」
(ナホム1:7)

という御言葉通りの方として現れてくださいます。

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A子さんは同じ信仰を持つアメリカのゴスペルハウスを訪ねている途中でした。

ところが天候不良の影響で飛行機の便に遅延が相次ぎ、当初の予定とは違って国内線のゲートをあちらこちら移動しなければならなくなりました。

ようやく待合室の椅子にホッとして座った時、

「そうだ、パスポート…」

と海外旅行中に最も大事なパスポートを確認しました、…が、ありません!

荷物をくまなく探しても、無い、ということは、どこかに落としたに違いありません。

彼女は今歩いてきたアメリカの国内線の空港の通路を戻り、パスポートを探し回りましたが、ありません。

もう一度乗継便のゲートに帰ってきましたが、疲労困憊と不安と心配で動けません。

そこで彼女は

「そうだ、祈ろう」

と思いました。

ここまで導いてくださった神様への感謝を捧げ、平安とエネルギーに満たされた時、ふと、ゲートの入り口にいる係員に聞いてみようという思いが与えられました。

行くと、

「A子さんですか?」

と自分の名前を告げられるではありませんか!

どこかで落とした彼女のパスポートは、ちゃんと届けられていたのです。

彼女はこれを神様が与えた訓練と愛のしるしとして受け止め、最高に恵まれた旅を続けていきました。

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神は神に寄り頼む者をお忘れになりません。

味方となってくださる方と共に今日も一日を始めて参りましょう。

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