今日のみ言葉【No.3111】(2023年 6月22日)「イサク一家の分裂(3)」
リベカはイサクに言った、「わたしはヘテびとの娘どものことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブがこの地の、あの娘どものようなヘテびとの娘を妻にめとるなら、わたしは生きていて、何になりましょう」。
(創世記27:46)
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イサクとリベカの結婚は信仰的には素晴らしいものでしたが、年月が経ち、夫婦間のコミュニケーションに滞りが生じていたようです。
お互いが自分はどう感じているのかを分かち合い、相談して二人で決める…、というものではなかったように見えます。
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リベカは夫イサクにこう訴えました。
「わたしはヘテびとの娘どものことで、生きているのがいやになりました」
(創世記27:46)
生きているのが嫌になった原因は、「ヘテびとの娘ども」だと言うのです。
これはエサウの二人の嫁のことです。
「なーんだ、ちまたでよくある嫁姑の争いじゃないですか。単なる愚痴でしょう」
と片付けてはいけません。
これが彼女の言いたいことではないからです。
確かにイサクとリベカはエサウの結婚に問題を感じていました。
「彼女たちはイサクとリベカにとって心の痛みとなった」
(創世記26:35)
と書いてあるとおりです。
リベカは続いてこのように言っています。
「もしヤコブがこの地の、あの娘どものようなヘテびとの娘を妻にめとるなら、わたしは生きていて、何になりましょう」
(創世記27:46)
つまり、彼女はイサクに対して、
「エサウの嫁選びは失敗でした。ヤコブの嫁選びの時にはその轍を踏みたくありません。イサクさん、何とかして下さい!」
と訴えているわけです。
しかし、それでもまだリベカの本心を表しているとは言えません。
表面上はそのように装っていますが、これはエサウからヤコブを引き離し、遠く自分の実家へと逃がすための口実だったのです。
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リベカはこのようにして、夫イサクを上手に操縦したつもりです。
イサクはまんまとこの策に乗り、ヤコブを呼んで、
「あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない。立ってパダンアラムへ行き、あなたの母の父ベトエルの家に行って、そこであなたの母の兄ラバンの娘を妻にめとりなさい」
(創世記28:1-2)
と命じます。
結果的には大成功です。
しかし、イサクとリベカの夫婦関係は、本心を打ち明けられず、策を弄して維持しなければならない関係であったことは否めません。
イサクは神の約束より自分の考えの方を優先しました。
リベカは神の時と方法を待てずに、自分が思いついたアイディアの実行を優先させました。
神に対する信頼を欠いた行動が、家族関係に亀裂を生じさせる結果を生んだのです。
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自分は過ち多き者であるという自覚を持ち、謙遜に歩む今日として参りましょう。
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