今日のみ言葉【No.3108】(2023年 6月19日)「生活の処方箋(54)『祝福の基となる』」

ソニー最初のトランジスタラジオTR-55(SONYサイトより)

わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。
(創世記12:2)

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東京通信工業は、戦後、デパートの一室を借り、19万円の資本金でスタートしました。

従業員数名で事業を始めたのです。

最初に作ったのは、電気炊飯器でした。

しかし、うまく機能せず、返品の山となってしまい、事業は崩壊寸前まで追い込まれました。

しかし、創業者は、やがて世界の大企業になる、という強力な希望を持ち、あきらめずに前進していったのです。

東京通信工業は社名を変更し、世界的な企業となりました。

今日の”ソニー”の創業期の話です。

だれの人生も、名もないところから始まります。

そして時に、試練の道からスタートするものです。

そのような時、人生を支えるものは、確かな理念、そして、強力な希望です。

「どんな時も大丈夫」という前向きな姿勢こそが、あなたの人生を支え、未来を切り開くのです。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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聖書が提示する「確かな理念、そして、強力な希望」は、創世記12章のアブラハム契約です。

「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう」
(創世記12:2)

神は、罪を犯して滅びに向かう人類を救済するため、アブラハムというひとりの人を選び、彼を無条件に祝福するという一方的契約を結ばれました。

後は彼がどのようにするか、その応答にかかっています。

アブラハムは神の呼びかけに応え、カルデヤのウルから遠く離れたカナンの地まで旅をし、神が与えたその地で「祝福の基」となる責任を果たそうとします。

さて、神に従う選択をしたのですから、その人生は成功の連続のハッピーなものだったでしょうか?

そうではありません。

神の言葉の理解度に未熟さがあったり、選択の誤りで彼は失敗もしました。

しかし、その人生全体を見ると、アブラハムが頑張って「祝福の基」となる責任を果たしたというより、神が主導権を取ってアブラハムに祝福を与え、「祝福の基」とさせて下さったということがわかります。

このアブラハム契約は、元々は彼の子孫のユダヤ人向けの約束ですが、イエス・キリストを信じてクリスチャンになった人は、神の家族に迎え入れられたので、アブラハムにつながっていることになります。

従って、この祝福の契約が適用されるのです。

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A子さんは、この「祝福の基となる」という「確かな理念、そして、強力な希望」を持って人生を歩まれました。

彼女は試練の中で教会に導かれ、イエス様を救い主と信じる信仰を持ちました。

神を信じ、家庭や仕事を立て直そうとしましたが、事業は倒産。

夫は行方不明となり、後に離婚となりました。

クリスチャンになってもなお問題はあり、試練は続いたのです。

しかし、教会で学んだ

「あなたは祝福の基となるであろう」
(創世記12:2)

との御言葉が心から離れません。

やがて彼女に再婚の話が寄せられた時、

「私は祝福の基となる」

と決心し、新しい人生をスタートさせました。

と、ここまで読むと、読者の皆さんは、

「ああ、きっとこのA子さんは、新しいご主人に尽くして、頑張って成果を上げ、幸せな家庭を作って祝福の基となったのだろうなあ」

と、その結末を想像されるのではないでしょうか。

確かにそのような期間はありましたが、長年の無理のせいで痛みが体のあちこちに出始め、むしろ未信者であるご主人に助けてもらわなければならなくなりました。

これでは「祝福の基となる」どころではなく、クリスチャンとしての証が立たず、かえって足引っ張りなのではないでしょうか?

ところが、神様のやり方は違います。

A子さんの

「それでも教会に行きたい」

という強い思いは、ご主人に車で送迎してもらうという行動につながり、今まで以上に彼は教会の人々と顔を合わせ、あいさつをし、福音に接するチャンスが広がりました。

A子さんは、意外にもこのような形で「祝福の基」となったのです。

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アブラハムと同様に、私たちは神の導きにより、祝福の基となる責務を果たすことができます。

約束を果たそうとされる神と共に、今日の一日を切り開いて進んで参りましょう。

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