今日のみ言葉【No.3105】(2023年 6月15日)「イサク一家の分裂(1)」

こうしてエサウは父がヤコブに与えた祝福のゆえにヤコブを憎んだ。エサウは心の内で言った、「父の喪の日も遠くはないであろう。その時、弟ヤコブを殺そう」。
(創世記27:41)

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家族3人宿泊代3万円の予算で旅行の計画を練っていた矢先、抽選で3万円の宿泊券が当たったことがあります。

「タダで泊まれる!」

と狂喜乱舞したのもつかの間、6万円以上の部屋でしか使えないという条件付きだとわかりました。

結局、予定通り3万円はお財布から出て行きました。

この程度なら思い出話として済ませられますが、エサウの場合は強烈な憎しみを抱く体験となりました。

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もらえると思っていた祝福がヤコブの側に移ったことが明白になると、エサウは彼に殺意を抱きました。

本来なら、彼は自分が霊的祝福を軽んじていた罪に気づき、悔い改めなければならないはずです。

しかし、神を中心とした見方を持たないエサウは、その点には至りませんでした。

自分を中心とする人は自分が基準ですから、自分が正しいというところからしか出発できません。

つまり、

「エサウは善で、ヤコブは悪」

「私は被害者で、相手は加害者」

という見方から離れられないのです。

そうしているうちに、彼の心の中には、

「自分の人生の幸せを奪った弟ヤコブの存在を無きものにしたい」

という復讐心が湧いてきました。

悪は成敗しないと自分の気が済まないからです。

しかし、彼の中に、衝動的にすぐそれを実行に移すわけにはいかないという自制心が働きました。

そこでエサウは、

「父の喪の日も遠くはないであろう。その時、弟ヤコブを殺そう」
(創世記27:41)

と考え、とりあえず現在の激怒を収める処置をとり、

「いつか見ていろ!」

という思いで自分を慰めていたのです。

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このような思いはどこかで漏れるものです。

「しかしリベカは長子エサウのこの言葉を人づてに聞いたので」
(創世記27:42)

と、リベカの情報網に引っかかりました。

彼女はどうするでしょう?

そもそも事の発端は、イサクがエサウに祝福を受け継がせようとしたことですが、そうさせまいとしてヤコブに父を欺かせたのはリベカです。

リベカが事を混乱させたことは明白です。

「子よ、あなたがうけるのろいはわたしが受けます」
(創世記27:13)

と大見得を切った彼女ですから、きっとエサウの前に出て、自らを犠牲にしてでもヤコブを守ろうとするのではないでしょうか?

以下、次回に続きます。

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蒔いた種はやがて実を結び、その刈り取りがあるように、罪の種を蒔けばその報いの苦い実を刈り取らなければなりません。

人間の愚かな行為の連続の陰で、神のご計画は進展していることを思い、今日の一日を謹厳に過ごして参りましょう。

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Posted by maruyama