今日のみ言葉【No.1733】(2018年 4月18日)「 神の祝福を受けるための訓練(5)」
だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。
(ルカ9:23)
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自由を強調されて育った人の中には、従うことに違和感を持つ人がいるかもしれません。
従うことは強制されてすることではありません。
あなたの自由意志を用いて、自ら神に従う選択をすることが真の意味で「従う」ことなのです。
イエス・キリストはこう語られました。
「だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい」
(ルカ9:23)
弟子となってついていきたいと思うなら、です。
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そして、従うことには「自分を捨てる」という犠牲があるのだとも明確に示しておられます。
ただし、今日の聖句の直後に、
「自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う者は、それを救うであろう」
(ルカ9:24)
とありますから、その犠牲には救いの保証があります。
肉体の死後にも続く永遠の命が与えられ、今生きている地上の生涯においても従うことによって得られる祝福があります。
その祝福のほんの一部をご紹介して参りましょう。
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(1)従う人の人生にはムダがありません
人は従うときに最小の努力で最短距離を進んでゴールに到達することができます。
たとえば、私はまだ生魚を三枚におろしたことがありませんが、自力でやったらそれはそれはひどい思いをすることでしょう。
ウロコを落とすという常識もなく、隠れた骨の有り場所も分かりませんから食べる時に口の中に刺さるかもしれません。
しかしやり方を聞き、教えられた通りにさばいていけば、無駄なく安全に食べることができます。
これは旧約聖書を読む利点に通じます。
神に従わなかったイスラエルの民は、従順な集団となるために40年間を荒野で生活しなければなりませんでした。
旧約の歴史を通してイスラエルの例を知り、神に従う選択をする時、私たちは荒野の40年を避けて通ることができるのです。
「きょう、あなたがたがみ声を聞いたなら、荒野における試錬の日に、神にそむいた時のように、あなたがたの心を、かたくなにしてはいけない」
(ヘブル3:7-8)
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(2)良いフォロワーが良いリーダーとなります
良き指導者(leader)は過去において間違いなくきちんと従う者(follower)でした。
下の立場に身を置くと、上からの指示や命令に対して動かなければなりません。
そうすると、どういう言われ方をすると抵抗を感じてやる気を失うか、また逆に言われた以上にやってあげたくなるかの体験を積みます。
人の本音が分かるようになるのです。
ですから、心憎いばかりの細やかな配慮で指示を出せるリーダーとなります。
全体がまとまらないはずがありません。
ダビデは自分を殺そうとするサウル王に対して、
「主が油を注がれたわが君」
(サムエル記上24:6)
なので、たとえ正当防衛が成り立つ場面でもサウルの命を取らず、あくまで「神が選ばれた人」という態度を崩しませんでした。
「あなたはわたしの命を取ろうと、ねらっておられますが、わたしはあなたに対して罪をおかしたことはないのです」
(サムエル記上24:11)
このダビデの人格に人々が尊敬の念をいだき、彼が王となった時、イスラエルは最高の時代を迎えたのです。
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(3)従った者だけが知る神のわざがあります
カナの婚宴の最中、ぶどう酒が無くなり、イエス様は水をぶどう酒に変えるという奇跡をなさいました。
ここで重要な役割を果たしたのが、しもべたちです。
「イエスは彼らに『かめに水をいっぱい入れなさい』と言われたので、彼らは口のところまでいっぱいに入れた」
(ヨハネ2:7)
私たちが想像する水がめとは違います。
石を掘り抜いて作った大きな物で、1個に80リットルから120リットル入ります。
それが6つですから500リットルから700リットルの水を貯める計算になります。
おそらく、家から離れた井戸まで行き、水汲み桶にたっぷり水を満たし、重い桶を抱えて帰って来て石の水がめにジャーっと注ぎ、その足でまた井戸まで行き…、を繰り返したのでしょう。
彼らは忠実にこれを果たしました。
水は上質のぶどう酒に変えられ、花婿は良いぶどう酒を最後まで取っておいたと賞賛され、何の問題もないどころか婚宴の席はさらに盛り上がりました。
しかしその背後で起きた神の御業を知ることができたのは、このしもべたちだけでした。
従う者だけが知る祝福というものがあるのです。
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従う時に神は祝福を与えて下さいます。
あなたの自由意志で従うことを選びとり、従った人でなければ味わえない祝福に満たされますように…。
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※御言葉メールのスケジュールは、
・月曜と木曜…初級(入門講座)
・火曜と金曜…中級(マルコ福音書講解)
・水曜と土曜…上級(信仰生活の訓練)
となっております。
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