今日のみ言葉【No.2418】(2020年12月 1日)「十字架を負う者(2)」
そしてイエスに、没薬をまぜたぶどう酒をさし出したが、お受けにならなかった。
(マルコ15:23)
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虫歯の治療をする時に、歯医者さんは
「チクリとしますよー」
と言って麻酔をかけます。
その辺がボワンとしてきたら歯を削る治療が始まります。
相当痛いはずなのですが、何も感じません。
家に帰って痛み止めの薬を飲んで、割と普通に日常生活を続けられます。
この麻酔も薬も使わないで虫歯を治すなど、想像しただけで身震いします。
それと同じようなことをなさったのがイエス様です。
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十字架につけられる罪人は、まずその上に寝かされ、両手と足の計3箇所に釘を打たれて固定されます。
これだけでも激痛です。
さらに十字架を地面にドスンと立てる時、全体重がその3点に加わります。
相当の衝撃です。
そこから先は、ずっと鉄棒にぶら下がっているような状態です。
長時間続くと、脇が伸び、筋が伸び、骨が外れそうに感じますが、それが極端に拡大された状態が十字架だとお考え下さい。
詩篇第22篇はメシア預言ですが、十字架の描写としか思えないような書き方をしています。
「悪を行う者の群れがわたしを囲んで、わたしの手と足を刺し貫いた。わたしは自分の骨をことごとく数えることができる」
(詩篇22:16-17)
十字架刑とは、体力が無くなって死ぬまでの長時間、苦しみを味わわせる残酷な刑なのです。
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この苦痛を和らげるためには麻酔が必要です。
当時は「没薬をまぜたぶどう酒」がその代わりでした。
これを飲めば神経を麻痺させることができるので、一時的、部分的にでも痛みを感じなくても済むようになります。
ところが、イエス様は十字架上でこれを拒否されました。
「そしてイエスに、没薬をまぜたぶどう酒をさし出したが、お受けにならなかった」
(マルコ15:23)
なぜでしょう?
それは、罪人としての苦痛を徹底的に味わうためです。
イエス様は全人類の罪の贖いのために十字架にかかられました。
それは、本来人間が味わうべき罪の刑罰をご自分が代わりに受けるということです。
ですから、その苦痛をごまかすわけにはいきません。
父なる神が罪人に下す怒りの裁きを、ストレートに、すべて余すところなく受けられたのです。
ここに私たちに対するイエス・キリストの完全なる愛を見ることができます。
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イエス様は十字架から降りず、純粋に100%の苦しみを受けられました。
私たちは罪の刑罰の苦しみを受ける代わりに、キリストのその愛を受けています。
計り知れない恵みを知る今日として参りましょう。
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