今日のみ言葉【No.3032】(2023年 3月14日)「72人の派遣(4)」

だれにも道であいさつするな。
(ルカ10:4)

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聖書の読み方でお勧めできない読み方に「おみくじ的読み方」があります。

「神様、今日、私が恵まれる言葉を下さい」

と祈り、目をつぶって聖書を開き、

「エイ!」

というかけ声と共に、振り下ろした指で示した箇所が、神から自分宛のメッセージだとする読み方です。

かなりいい加減で自分勝手な読み方ですが、本人は真剣です。

ただ、多くの場合、自分の意にそぐわない箇所が当たると、自分の好みに合った御言葉に出会うまで、再度、再々度繰り返しこれを行うようです。

今日の聖句が当たった場合、その人は本当にそのように実行するのでしょうか?

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今日の聖書箇所は、

「だれにも道であいさつするな」
(ルカ10:4)

です。

聖書の特定箇所を切り抜き、その言葉だけで解釈すると誤りに陥る典型的例です。

聖書は、その前後関係、文脈を意識して読まなければなりません。

ここはイエス様が72人の弟子たちを派遣するに当たり、伝道のやり方を教授している箇所です。

「だれにも道であいさつするな」
(ルカ10:4)

とは、一切の人と関係を絶て、ということではありません。

そんなことをしたら伝道そのものができません。

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では、どういうことでしょうか?

あなたが道で誰かに挨拶した場合、どんなことが起きるか想像してみてください。

おはよう、こんにちは、さようなら、の言葉かけだけで終わるでしょうか?

二言、三言は話し出し、もし知っている人に会ったなら、もっと話がはずむことでしょう。

それは時間を取ることになります。

イエス様がおっしゃりたいことは、

「何を最優先にするか」

という優先順位のことなのです。

話をし、交友関係を深めることも重要です。

しかし、72人の弟子たちにとって、今、この時、なぜ自分はこの場所に遣わされているかを考えた時、それは福音伝道のためだということを覚えねばなりません。

その目的のためにどう行動するか。

「あなたは伝道のために遣わされたのだから、最もしなければならないことに時間を費やし、それ以外のことは後回しにしなさい」

ということなのです。

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時を大切にしましょう。

自分は何のために生かされ、人生の目的は何か、ということを今一度確認する今日として参りましょう。

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