今日のみ言葉【No.1604】(2017年 9月 6日)「 愛ゆえの厳しさ」

あなたがたは、いつまでわたしの戒めと、律法とを守ることを拒むのか。
(出エジプト記16:28)

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夏が終わると失恋話の相談が増えます。

私の狭い経験の中で感じることですが、男性の場合は割と単純で「忍・怒・笑」の順で自分の感情を表し、やがて元気を取り戻していきます。

女性の場合は感情表現が多種多様で複雑です。

「好きだけど嫌い」「そばにいたいけど一緒にいると不安」という相反する思いが心の中に同居している場合が多いので、男性のようには割り切れず、苦労なさいます。

試練や困難はなぜあるのでしょうか?

旧約聖書のイスラエルの民を通して見ていく時に、その背後に祝福の計画を全うさせようとする神の強い意志があることがわかります。

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神はアブラハムから始めて、イスラエル民族を祝福しようとする愛の神です。

イスラエルに祝福となる運命を与え、全世界に神の救いをもたらす存在となるよう使命を与えられました。

しかし、そのような崇高なミッションを与えて、ただ放っておけばそうなるというものではありません。

イスラエルが祝福の基となるためには訓練が必要でした。

神は時に試練や困難という形で彼らを鍛え、愛ゆえに厳しく裁く場合もありました。

もしイスラエルが滅びてしまったら、世界人類に対する神の計画も滅びてしまいます。

神の救いを受け取ることができるかどうか、未来の何十億の命が彼らにかかっていたのです。

ですから、神のご計画を妨げる者が現れた場合、神は厳しく裁かれたのです。

「あなたがたは、いつまでわたしの戒めと、律法とを守ることを拒むのか」
(出エジプト記16:28)

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試練の背後には、「神の器」となるように私たちを訓練される方がおられるのです。

ただしそれだけでは、神がブラック企業の社長のようなイメージとなってしまいます。

聖書は、全世界に対する祝福の計画を持ち、あなたにそれを果たしてもらいたいと願う神の存在があるのだと語っています。

そしてその方は、あるがままの自分からスタートせよと語り、目標を目指して共に歩いてくださる方なのです。

「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであろう」
(マタイ11:28〜29)

「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」
(マタイ28:20)

聖書の神が私たちに持っておられるご計画があるのだと知る時、試練に対する見方が変わってくることでしょう。

この祝福のご計画に参加させていただこうと、神の約束の中に飛び込んでいく時、今まで、飲み込まれ、もみくちゃにされるだけだった大波が、サーフィンに最適な格好の大波へと変わるのです。

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神は世界を滅びの方向ではなく、救いの方向に向かうよう御計画を推進しておられます。

祝福を全世界に分かち合う神の器として生かされているのだ、と人生の方向を定め、今日の試練に取り組んで参りましょう。

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