今日のみ言葉【No.2983】(2023年 1月10日)「変貌山の麓にて（3）」

ところが、その子がイエスのところに来る時にも、悪霊が彼を引き倒して、引きつけさせた。イエスはこの汚れた霊をしかりつけ、その子供をいやして、父親にお渡しになった。
（ルカ9:42）

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40年ほど前、私はある高校で英語の非常勤講師をしていました。

「神様から託された大事な高校生」

と信じ、私なりに最高の準備をして授業に臨んだわけですが、就職が決まった3年生らに英語を勉強する動機は見当たりません。

当時流行していた「We Are The World」を聞かせた時に盛り上がったのが唯一で、後は全員寝ているか遊んでいるかの授業でした！

●YouTube動画「U.S.A. For Africa – We Are the World」

そうすると、

「彼らのために心を尽くすなど無駄なことだ。もらっている給料分だけ働けばいいのだ」

と、ロボット化する方向に傾く気持ちが出てきます。

私とは比較になりませんが、イエス様も同じような状況を通られました。

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ルカによる福音書9章の初めから見ると、弟子たちに悪霊を制し、病気をいやす力と権威とをお授けになり、成人男子だけで5千人の人々に食料を与える奇跡を行われ、変貌山で天の栄光の姿をお見せになりました。

最高のわざをなさいましたが、結果は散々でした。

弟子たちは悪霊を追い出せず、パンの奇跡を体験した群衆が皆イエス様に従って生き始めたかというと、そうではありません。

ペテロ、ヨハネ、ヤコブの3人に至っては、特別にイエス様の栄光の姿を目にすることができても、その意味を悟ることができず、弟子たちのうちでだれがいちばん偉いだろうかという議論を始める始末です。

イエス様は父なる神の御心に従い、最高のことをなさっているのに、効果が全く現れない現実と対面していたのです。

私たちも、神の御心を行っているのに何の収穫も祝福も見られない、という現実を体験するのです。

それは、あなたが神の道から外れているからそうなったというのではなく、イエス様と同じ道を歩んでいるので、同じ体験をすることがあるということなのです。

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イエス様は先にあなたと同じ気持ちを味わっておられます。

それでもイエス様は御心を行い続け、一人の魂の救いのために働くのをやめなかったというのが今日の聖書箇所です。

「ところが、その子がイエスのところに来る時にも、悪霊が彼を引き倒して、引きつけさせた。イエスはこの汚れた霊をしかりつけ、その子供をいやして、父親にお渡しになった」
（ルカ9:42）

ここに、私たちの生きる指針があります。

「それでも前に向かう。一人の魂のために力を尽くす」

この道に間違いはありません。

なぜなら、イエス・キリストこそ命の道だからです。

「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない」
（ヨハネ14:6）

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イエス様にならって、前に一歩進む今日として参りましょう。

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