今日のみ言葉【No.2588】(2021年 7月15日)「キリスト教イロハ(167)『民数記』」

主はモーセに言われた、「この民はいつまでわたしを侮るのか。わたしがもろもろのしるしを彼らのうちに行ったのに、彼らはいつまでわたしを信じないのか。
(民数記14:11)

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民数記は英語の書名でも"Numbers"(ナンバーズ)となっていて、数字と関係する書名です。

確かに最初は人の数を数えてばかりですが、それだけでは終わらない深い内容を持っています。

早速、民数記を見て参りましょう。

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エジプト脱出を果たした後、イスラエルの民は荒野で40年を過ごすことになります。

民数記はこの「さすらい」の記録です。

なぜ彼らはそのような時を過ごさなければならなかったのでしょうか?

神の約束の地カナンに偵察に遣わされた12名の内、ヨシュアとカレブを除いた残り10名の者がその地を悪しざまに言ったことが原因です。

ヨシュアとカレブは、先住民はいるが、そこは乳と蜜の流れている非常に良い地であるから、神を信頼して約束の地に入るべきだと進言します。

しかし、イスラエルの民は否定的報告の方を信じました。

そして、モーセに逆らい、別の指導者を立ててエジプトに帰ろうとします。

神は、神を信じなかった彼らの罪を罰するため、

「あなたがたは、かの地を探った四十日の日数にしたがい、その一日を一年として、四十年のあいだ、自分の罪を負い、わたしがあなたがたを遠ざかったことを知るであろう」
(民数記14:34)

と言われ、その後40年、彼らは荒野をさすらうようになります。

これは神の裁きではありますが、同時に、愛の神はこの時期を彼らが新しい神の民として生まれ変わるための訓練の時とされました。

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民数記という書名の由来は、カナンへの出発を前にして民の数を数えたことにあります。

内容は3つに分けられ、

(1)カナンを目前にしたイスラエル(1〜14章)

(2)40年のさすらい(15〜33章)

(3)再度のカナン侵入の準備(34〜36章)

となっています。

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民数記に描かれているイスラエルの失敗は、誤った選択をすると、人生は本当に回り道を通らされることを教えています。

これは民数記を読む私たちにも言えます。

しかし、この書が残されているということは、ここから学び、神への不信仰ではなく、神に信頼して生きるようにと教える神の愛の御心があると信じるべきです。

神に従って生きる時に、私たちは荒野の40年という犠牲を払うことなく、一直線にカナンの祝福の地へと向かうことができるのです。

「主はそのみ言葉に聞き従う事を喜ばれるように、燔祭や犠牲を喜ばれるであろうか。見よ、従うことは犠牲にまさり、聞くことは雄羊の脂肪にまさる」
(サムエル記上15:22)

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民数記に学ぶ生き方をして参りましょう。

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