今日のみ言葉【No.479】(2013年 1月11日)
時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。
(創世記12:1)
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新しい年になっても、相変わらず心痛むニュースが報道されています。
現在の問題あふれる人間社会は、人が罪を犯した結果だと創世記は語ります。
アダムとエバの家族で起きた兄弟間の殺人、性の乱れ、ノアの大洪水…。
そしてバベルの塔のお話では、建設の途中で言葉が乱れ、相手の言うことが分からなくなり、人々は全地に散らされたことが書かれています。
これは、同じ屋根の下に住んでいても、お互いのことが理解できず、コミュニケーションがなされなくなった人間の姿を描いています。
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この窮状から人間を救うため、神はアブラム(後のアブラハム)を選び、彼を通して人類に救いをもたらすご計画を建てられました。
アブラムは、
「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。」
という神の声を聞くのです。
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どうしたらいいのでしょう?
彼には十分財産があり、家族も親族も養える安定した生活がありました。
この環境を捨てて、全く未知の土地に行かなければなりません。
危険が待ち受けているのは確実です。失敗の恐れもあります。今持っているものを全て失うかも知れません。
神の声を聞かなかったことにしようか、あれは気のせいだと考えようか…。
しかし彼は国を出て、神の祝福を得る決断をしたのです。
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。」
(創世記12:2)
この神の約束の最後には、
「あなたは祝福の基となるであろう。」
と、将来に続く人々へアブラムが祝福となることが書かれています。
彼の決断は自分や家族のためばかりでなく、後の人類に大きな祝福をもたらすものだったのです。
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アメリカ建国史に必ず登場するのは、メイフラワー号でやって来たピューリタンです。
信仰の自由を求めたこの英国のクリスチャンたちは、ワイン積載用の中古の船を買い取り、アメリカという新世界に出帆しました。
約2ヶ月の船旅の途中、2名が亡くなり、船上で2人の赤ちゃんが誕生しました。
102名が到着したのは、目指すニューヨークよりもずっと北のニューイングランドでした。
家もなく、食べ物も乏しく、極寒の冬を越した春、彼らの半数は亡くなってしまいました。
そのことだけを見れば、この旅は無謀で失敗だった、と結論づけることもできるでしょう。
しかし、彼らの存在とその働きが、後のアメリカ国民をどれほど勇気づけ、力となっていったか測り知れません。
ピューリタンたちは多くのものを失いましたが、祝福の基となる、という大きな祝福を残してくれたのです。
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神の声を聞いたら、一歩踏み出しましょう。
失うことはあれ、祝福の基となることができます。
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