今日のみ言葉【No.2396】(2020年11月 4日)「内側から本物があふれ出る人生」

どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめて下さるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さるように。あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをして下さるであろう。
(第1テサロニケ5:23-24)

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テレビのグルメ番組を見ていると、グルメリポーターが本当においしいと感じているのか言葉だけで言っているかがわかる時があります。

実際にあるリポーターがこんな質問を受けました。

「どうしても口に合わない時があるでしょう。そういう時も『おいしい』と言うのですか?」

即座に彼はこう答えました。

「もちろん『うまい』と言います」

次の質問は、

「では、おいしいと感じる時はどう言うのですか?」

です。

すると、そのリポーターは警戒していた顔から一転笑顔になり、

「その時は、『本当にうまい!』と言います!」

と喜んで叫びました。

心にあることが表に出ます。

上手にコントロールしているように見えて、実は本心は外側にあふれ出るものなのです。

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テサロニケ人への第1の手紙の最後は、パウロの祈りで締めくくられています。

キリストの再臨が間近であると、現代の我々以上に切実に思っていた1世紀のクリスチャンたちに、パウロはここまでいろいろな勧めをしてきました。

「ああせよ、こうせよ」と命令ばかりのように思われるかもしれませんが、それらの目標達成に向けて頑張れと煽っているのではありません。

もちろん私たちは神の御心がなるように、努力し、励みます。

しかし、自分の努力でそうなるのだと考えると、傲慢になる危険性が高くなります。

知らず知らずの内に、出来ない人や基準に満たない人を見て

「まったく何をやってるんだ」

と感じるようになったら、傲慢がもたらす危険領域に近づいています。

私たちがきよめられ、霊と心とからだが完全に守られ、主イエス・キリストの来臨のときに責められるところがないようにして下さるのは、「平和の神ご自身」なのです。

私たちはその方向に進むように意識し、自分なりの努力を重ねます。

しかし、本質的には、そうできるのは神の恵みが与えられるからです。

その恵みによって導かれている、と実感しながら人生を楽しく味わえるのがクリスチャン人生の醍醐味です。

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かつて教会のお向かいには恐い顔をして見ているおじさんが住んでいました。

ご機嫌を伺って挨拶すると、

「俺はお前たちの言うことは見ていない。やっていることを見ているのだ」

と言われ、背筋が冷える思いがしました。

なぜなら、車の駐車や人の出入りでご不便をおかけし、口には出さないでいるが、不自由を感じておられるのだろうなあと思わされたからです。

教会で教えていることと実際の行動が違えば、そのおじさんは

「ああ、こいつらは偽物だ。相手にするほどのことでない」

と判断し、冷ややかな目で見ることでしょう。

しかし、後にこのおじさんは笑顔でこう語って下さいました。

「お前んとこに来る人は、来る時はうなだれて入るが、帰りはみんなニコニコして出ていくなあ」

これは教会の礼拝で

「皆さん、帰る時は笑顔で出てくださいね」

と牧師が命令したからそうなっているのではありません。

神の恵みの言葉に触れ、聖霊の働きによって自然と笑顔になって帰れるのです。

私たちから自然ににじみ出てくるもの。

それが本物であり、人はそこから神の実体を感じ取るのです。

意識して作り出そうとすれば偽物になります。

神に祈り、聖霊にお任せし、私たちの内なる部分を変えていただこうと神に従う心を持っていると、いつの間にか本物の神の恵みが外側に現れるようになるのです。

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今日も聖霊のささやきを敏感にキャッチし、御心を行う思いを持って歩んで参りましょう。

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