今日のみ言葉【No.2928】(2022年10月20日)「アビメレク事件(2)」
ところが神は夜の夢にアビメレクに臨んで言われた、「あなたは召し入れたあの女のゆえに死なねばならない。彼女は夫のある身である」。
(創世記20:3)
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「青天の霹靂」(せいてんのへきれき)という言葉があります。
これは、青く晴れた空に突然に起こる雷のことで、思いもよらない突発的事件が起きた時に使う言葉です。
アビメレクが夢で神様から警告を受けたときは、まさにこの「青天の霹靂」だったでしょう。
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この箇所を読み解くための準備として、アビメレクという人物について少し学んでおきましょう。
アビメレクとは人名ではなく、地位や称号を表します。
同じアビメレクと名乗る王が、イサクの前にも登場します。
「アブラハムの時にあった初めのききんのほか、またききんがその国にあったので、イサクはゲラルにいるペリシテびとの王アビメレクの所へ行った」
(創世記26:1)
26章のアビメレクからすれば、20章のアビメレクは父か祖父に当たると考えられます。
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この人は、夢に現れた神のみ前で自分のことを
「わたしは心も清く、手もいさぎよく」
(創世記20:5)
と言ってアピールします。
そして、それを神も認めます。
「あなたが清い心をもってこのことをしたのを知っていた」
(創世記20:6)
ですから、アビメレクの心は神の言うがごとく清く、当時の法を守る誠実な人であったことがわかります。
聖書において、神を信じる者は正しく、信じていない者は悪いという単純な二元論は成立していません。
創世記20章において、アブラハムは、自分に都合の良い論理を通そうとする人として描かれ、一方のアビメレクはアブラハムが足元にも及ばないほどの心の清い人物として描かれています。
誠実な人アビメレクが、アブラハムの言葉を真に受けて信じた結果、思わぬ被害を受けそうになっている、というのが聖書のありのままを読んでわかることです。
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正しい神なら、アブラハムを罰し、裁きを下すはずです。
アビメレクは謝罪と償いを要求してしかるべきです。
ところが、事態はそう進まず、トラブルを作った張本人のアブラハムが償いを受け、アビメレクのために祈ってあげる…、という結末になります。
この一見奇妙に見える成り行きは、アブラハム契約が働いているからだと見ていくと、謎が解けていきます。
以下、次回に続きます。
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思いもよらない出来事が起きる背後に、神様の御手があることを信じ、神を信頼して今日も歩んで参りましょう。
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