今日のみ言葉【No.2869】(2022年 8月 2日)「長血の女の癒やしとヤイロの娘のよみがえり(6)」
そこでイエスが女に言われた、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」。
(ルカ8:48)
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旅行先で、
「ここは今なら行ける」
と思って、少々疲れていても行こうとするのか、
「どうしようかなあ」
と考えて時が過ぎていくのでは雲泥の差があります。
前者の考えの人は、おそらく行けるでしょう。
後者の考えの人は、結局行けず仕舞いで、なぜ行けなかったかの言い訳を考えることになるかもしれません。
これからどうなるかはわからないが、神の支えがあると信じてチャレンジする人生には、どこかで神の備えの感触を味わうものです。
長血の女は永続する祝福を得ることとなりました。
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前回は、
「女は隠しきれないのを知って、震えながら進み出て、みまえにひれ伏し、イエスにさわった訳と、さわるとたちまちなおったこととを、みんなの前で話した」
(ルカ8:47)
という箇所でした。
長血の女の体にイエス様の癒やしの力が働いて、彼女は癒やされました。
そのことを自分からオープンにできなかった彼女でしたが、イエス様から問われ、「隠しきれない」と知った彼女は、「震えながらも進み出て、みまえにひれ伏し」とあるように、真正面からイエス様に向かえるようになりました。
それだけではなく、「みんなの前で話した」というくらいに、人々の前にも出ることができるようになりました。
「自分」という存在を明らかにできるようになると、「他者」という人の存在との人格的交流を始めることができるようになります。
彼女は体が癒やされただけでなく、心も癒やされ、力を得て、元気になったのです。
「汚れているので社会に出られない」という今までの生活は終わり、これからは「普通の人」として社会生活を始められるようになり、人生の再スタートラインについたのです。
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ここでイエス様は、この生活を続けるためのエネルギー源は、実は彼女自身の中にあることを明らかにされました。
それが、
「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」
(ルカ8:48)
という言葉です。
イエス様の衣の裾にスーパーパワーがあるのではない。
だから、病気が再発した時に備えて着物をチョキンと切ってとっておこうなどということはしないでよい。
つまり、物を集めて自分の人生を支えようとする生き方には終わりを告げなさいということです。
また、「あの人がいないとダメなんだ」と、人に過剰に依存する生き方をする必要もありませんということです。
人ではなく神に依存する生き方、すなわち、神を信頼し、神に頼る生き方。
これが信仰による生き方です。
イエス様という目に見える存在がなくなっても大丈夫。
神への信仰がこれからもあなたを癒やし、支えていくのですよ、とイエス様は教えられたのです。
ですから、イエス様は彼女に、
「安心して行きなさい」
(ルカ8:48)
と、平安と生きる保証を与え、神を支えとして自分の人生を生きるようにと送り出したのです。
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現代のクリスチャンが生きる時も同じです。
私たちは長血の女と質的に同じ体験をします。
ところが、そうでない反対の体験もします。
たとえば、長血の女は信仰によってどんな病気にも打ち勝ち、あれから二千年後の今も生きています…、などということはなく、寿命が来てどこかで死んでいるのです。
どちらが本当なのだろうか、と考えても答えは出ません。
どちらも現実に起こっていることとして受け入れ、
「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」
(ルカ8:48)
との御言葉を選択し、神が私の支えとなってくださると信じて生きるのです。
それは、都合の悪いことには目をつぶり、都合の良いことだけを公に採用するということではありません。
例えば私が最近体験したことをお話します。
コロナの時期の皆様への支えとしてYoutubeに過去のメッセージ動画を公開してきましたが、とうとう今まで撮り貯めしていた在庫が尽き、7月末で最終回の分をアップロードして完了となりました。
「これから新規に録画していこう。それにしても10年前のパソコンでは非力だな」
と思っていたところ、不思議なことに最終回の翌日にパソコンが起動しなくなりました。
これをどう捉えるかです。
「いざこれから、という時にこれだ。修理するにしても新しいのに換えるにしても、作業に時間がかかるなあ…」
と悲観的に捉えるか、
「どうやらこのパソコン君は勤めを終えたようだ。神様が新しい方向に踏み出せとおっしゃっているサインだろう。神様の支えがあるのだから大丈夫だ」
と捉えて、そちらの方向に全力で向かうか…。
私は後者を選択し、「どうせなら最新のマシンを買おう」と楽しく考え、その日のうちに行動を始め、3日かけて何とか正常に動作するようになりました。
それは大変労力を伴う作業でしたが、神の支えがあると信じて楽しくチャレンジさせていただきました。
終わった後で、
「あなたの信仰があなたを救った」
という御言葉が聞こえてきたような気がします。
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日常生活の中で神の支えを信じ、その一つ一つを見出す今日として参りましょう。
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