今日のみ言葉【No.2924】(2022年10月15日)「ソドムとゴモラの滅亡(8)」
彼はふたりの娘と共に、ほら穴の中に住んだ。
(創世記19:29)
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旧約聖書には、
「あれ、こんなことあっていいの?」
と思うような記事がいくつもあります。
人間のありのままの姿が描かれているのです。
なぜそれらのことを隠さずに、あからさまに書き残しているのでしょう。
それは、後にそれを知る私たちが、かつての人が払ったのと同じ犠牲を払うことなく、神が示す一直線の最短通路をとるためです。
そのような目を持って、今日の聖書箇所を見ていきましょう。
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創世記19章の最後には、ロトの人生の結末と、モアブ人とアンモン人の起源が書かれています。
ロトはソドムの町の影響は受けていましたが、義人として認められ、滅びから救われました。
しかし、霊的なものを大事にせず、物質的祝福に目を奪われていった彼は、霊的盲目状態になっていました。
御使が
「あなたもこの町の不義のために滅ぼされるでしょう」
(創世記19:15)
と言っているのに、
「彼はためらっていた」
(創世記19:16)
となっていたことが彼の霊的状態の低さを表しています。
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たとえ神を信じ、義人として救いにあずかっていたとしても、自動的に神の祝福に取り囲まれ、繁栄を享受するわけではありません。
誤った選択をすれば、当然苦い結果を刈り取るのです。
ロトがアブラハムと別れて選んだのは、神が与える祝福ではなく、
「ゾアルまで主の園のように」
(創世記13:10)
うるおい、財産を得られそうなヨルダンの低地でした。
彼は確かにソドムの町で地位を得、経済的・物質的にも富みましたが、結局、それらすべてを失い、
「彼はふたりの娘と共に、ほら穴の中に住んだ」
(創世記19:29)
となりました。
さらに、ソドムの罪の生活の影響を受けていた二人の娘たちは、
「ロトのふたりの娘たちは父によってはらんだ」
(創世記19:36)
ということをなし、子を産み、この子孫が後にモアブ人とアンモン人となり、イスラエルを苦しめる存在となるのです。
ロトの人生の結末は散々です。
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聖書にこのような記述が残されているのは、私たちが同じ失敗を繰り返すことのないように警告している神の配慮だと考えましょう。
イエス様は12弟子を伝道に遣わす際、はっきりとこうおっしゃっています。
「わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中に送るようなものである」
(マタイ10:16)
しかし、イエス様は、この厳しい現実をどう生きたらよいのかという問題に対する答を続けて言っておられます。
「だから、へびのように賢く、はとのように素直であれ」
(マタイ10:16)
私たちは学ばなければなりません。
問題に直面するたびに知恵を得て、それこそ「へびのように賢く」なっていく必要があるのです。
そして、「はとのように素直」とは謙遜を身につけることです。
「同じように、若い人たちよ。長老たちに従いなさい。また、みな互に謙遜を身につけなさい。神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである」
(第1ペテロ5:5)
自分の考えが常に正しいとは思わず、謙遜にへりくだる態度を身に着け、謙遜を身にまとって生きる人に対して、
「神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う」
(第1ペテロ5:5)
として下さいます。
ここにクリスチャンがこの世で道を誤ることなく生きる秘訣があり、たとえ道を踏み外したとしても、また神の祝福の道に戻れる秘訣があるのです。
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ロトの失敗は私たちの人生に対する教材です。
謙遜に生き、神の恵みの中を歩ませていただきましょう。
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