今日のみ言葉【No.2218】(2020年 3月 7日)「SOSを上げる勇気」
山は移り、丘は動いても、わがいつくしみはあなたから移ることなく、平安を与えるわが契約は動くことがない
(イザヤ54:10)
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高校生向けにストレスマネジメントの講演をする時、ストレスを感じる仕組みや処理するテクニックなどを話します。
さて、私が一番最後に最も大事なこととして強調するのは、
「SOSを上げる勇気」
です。
これがあれば大抵のことはなんとかなるからです。
神は人間のSOSを待っておられ、平安を与えようとして備えておられるというのが今日の聖句です。
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今日の聖句は、どんなに世の中が騒いでいても、神は私たちを愛して下さり、平安を与えてくださるという約束です。
ただしこれは無条件ではなく、条件を満たしたイスラエルに対して与えられた約束です。
聖書に示された神と、その神に選ばれたイスラエルとの関係は、夫と妻との関係にたとえられます。
夫(神)は誠実に妻を愛しますが、妻(イスラエル)は夫に従いません。
長い忍耐の後、夫は妻を捨てます。
「わたしはしばしばあなたを捨てた」
(イザヤ54:7)
とはこのことです。
しかし、この後に「けれども」という語が続きます。
「けれども、大いなるあわれみをもってあなたを集める」
(イザヤ54:7)
これはバビロン捕囚の前後の状況を言い表しています。
イスラエルの民は長い補囚期間の中で自分たちの罪に気づき、神に立ち返りました。
悔い改めた民に対して、神はあわれみの手を差し伸べ、愛の関係を回復して下さるのです。
これが
「山は移り、丘は動いても、わがいつくしみはあなたから移ることなく、平安を与えるわが契約は動くことがない」
(イザヤ54:10)
という約束が表していることであり、単なる励ましや気休めのために与えられている約束ではないのです。
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人生がうまく行かない時は、神も私を見捨てたかと意気消沈するものです。
その時は、安易に「平安、平安」と自分を安心させてくれる聖句を探し回ることはやめましょう。
ここは覚悟を決め、自分の至らなさや罪を一つ一つ認め、それらを神に対してお詫びする時間を持つのです。
これが神に対してあなたがSOSを上げる時間です。
しかし、自分を責めてはいけません。
自分を責め、罰して、それで償いをしたものとする生き方は、不十分な古い生き方です。
神が私たちに投げかける救命具は、イエス・キリストの十字架です。
イエス様が私の犯した罪や過ち、不十分さ、幼さのゆえに起こしてしまった結果など、払わねばならなくなった犠牲を全て代わりに負って下さり、私たちはゆるされたと信じて生きる新しい生き方を選ぶのです。
これが「悔い改める」という生き方です。
そのように生きる方向を定めた人に
「山は移り、丘は動いても、わがいつくしみはあなたから移ることなく、平安を与えるわが契約は動くことがない」
(イザヤ54:10)
という約束が適用されるのです。
そこから先の償いや相手に負担させたことへの返済の務めは以前と全く同じに続きますが、意味は全く違ってきます。
キリストが共に負ってくださっているという実感があり、むしろ自分はその一部を担わせていただいているだけだという感覚になるのです。
さらに、思いもかけない神の恵みのわざをいくつも見させていただく人生となるのです。
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悔い改める生き方を選択し、神の平安をいただく人生を歩んで参りましょう。
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