今日のみ言葉【No.2868】(2022年 8月 1日)「アブラハム契約の締結(1)」

これらの事の後、主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ、「アブラムよ恐れてはならない、わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」。
(創世記15:1)

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私の父は脳梗塞で倒れた翌日に亡くなったので、生前の事業の引き継ぎが一切できず、長男の私は実印はどれかというところから始めなければなりませんでした。

貸事務所としての家賃収入があったので、契約書があるはずと探しましたが、ありません。

相手先にも問い合わせましたが、そちらにもありません。

弁護士さんに相談したところ、「口約束でも契約は成り立ちます」というお答えをいただき、そういうものかと納得しました。

何十年も前、お互いの信頼関係で結んだ約束が、ずっと守られてきたのです。

神が創世記12章でアブラムと結んだ契約も、文書形式ではない「口約束」です。

創世記15章ではこれを当時の正式な形で締結します。

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「これらの事の後」

とは、創世記14章の王たちとの戦いに勝利した後、ということです。

また、

「主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ」

とは、神がアブラムに語りかけられたということで、これが4回目です。

神はアブラムに毎日語っていたのではなく、人生の節目で語られたのです。

そして、こう言われました。

「アブラムよ恐れてはならない、わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」
(創世記15:1)

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「わたしはあなたの盾である」

とは、先の王たちとの戦いで勝利できたのは、神が背後にいて、敵への盾となってアブラムを守ったからだということです。

プロ野球の名監督の野村克也氏は

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

とよく口にしたそうですが、アブラム自身も勝利した後、この「不思議な勝ち」を実感したのでしょう。

「あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」

ということも、彼は「まさしくその通り」と思ったことでしょう。

メインの目的であるロトとその一族の救出を達成できただけでなく、ソドムの人々や略奪された物も皆取り戻すことができたからです。

アブラムは最終的にはそれらを自ら手放しましたが、神が与える報いの大きさも実感できたはずです。

しかし、

「アブラムよ恐れてはならない」
(創世記15:1)

という神の言葉が残っています。

これほどまでに神の祝福を体験できたアブラムでしたが、彼にはまだ恐れが残っていました。

それを神はご存知であり、それゆえに最初に「恐れてはならない」と言われたのです。

恵みを体験し、神の約束の確かさを知ってもまだ恐れがあるとはどういうことでしょう?

以下、次回に続きます。

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あなたが神を信じていながら、なお恐れがあるということは、何も不自然ではありません。

神はその恐れを用いて、さらに確かな祝福の道を示してくださいます。

神が造られた今日一日を、喜びをもって過ごして参りましょう。

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Posted by maruyama