今日のみ言葉【No.2793】(2022年 4月20日)「創世記(9)」
さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。
(創世記3:1)
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人間の心を、殻を剥いたばかりのゆで卵にたとえた人がいます。
ほかほかの卵の表面はツルンとしています。
その人が言いたかったことは、人の心にサタン(悪魔)が侵入しようとしても、通常はツルンと滑って入れないものですよ、ということです。
しかし、そこに足がかりができたら、彼はスルスルと登ってきます。
第1の足がかりが「疑い」です。
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この世に悪の存在は現実にあり、聖書は悪の源であるサタン(悪魔)の存在を創世記3章に記しています。
サタンは人間を誘惑し、罪に陥れました。
サタンが使う罪の誘惑は常に3段階です。
(1)疑い
(2)嘘
(3)サタンの提案
以上の3つを創世記3章から見ていきましょう。
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サタンの使いとなったへびは、エバにこう言いました。
「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」
(創世記3:1)
彼はまずこう言って、女に神の命令に対する疑いを起こさせました。
サタンは最初から嘘はつきません。
いきなりの嘘はバレるからです。
しかし、疑いを持った人間の心には、嘘も本当のこととして見えてきます。
サタンはすでに第1の足がかりを作り、人間の心に侵入を開始しました。
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疑い出した人間の心に、サタンは神の言葉とは正反対の明確な嘘を吹き込みます。
「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう」
(創世記3:4)
疑い出した女の心に、嘘という第2の足がかりが打ち込まれました。
彼女の心の中には
「あ、そうなの、死なないの?」
という思いが広がり、次のサタンの提案を抵抗なく受け入れてしまったのです。
「それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」
(創世記3:5)
へびは「食べろ」と命令したわけではありません。
しかし、
「それを食べると、神様のようになれますよ」
と言ったのです。
つまり、サタンは、
「私の言うことを聞いて、神様に従わないでいたら、もっと良い結果になりますよ。神は最善のものをあなたに与えようとしていないのです。この実を食べれば、あなたは今持っていないものを得られます」
という誘惑を遠回しに言っているのです。
残念ながら人間はこの誘惑に乗ってしまいました。
そして、今でもサタンはこの手口を使い、人に罪の思いを起こさせ、人生を破壊する行動へと誘っているのです。
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神の言葉に堅く立とうとしても、いつの間にか目が曇り、サタンの言うことが本当に思えてくることがあるものです。
神は人間がその状態の中で、正しい選択をすることも誤った選択をすることもできる自由を与えておられます。
そこでどんな失敗をしたとしても、神はあなたを見捨てず、回復の道を用意しておられるのです。
創世記3章を通して、その神の大いなるご計画を見ていきましょう。
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