今日のみ言葉【No.2867】(2022年 7月30日)「ソドムの王とサレムの王(2)」
その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。
(創世記14:18)
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パリのセーヌ川沿いを歩いていた日本人留学生が、とても良いにおいがするのに気が付きました。
しかもそれは、故郷山形の名物「芋煮」のにおいと同じです。
見ればセーヌ川の川原に人だかりが…。
行ってみたら、なんとパリ在住の山形県人会の集まりで、正真正銘の芋煮会だったそうです。
外国で日本人に出会え、日本語を話せるだけで幸せなのに、ここでなつかしい醤油味の芋煮を味わえるとは…!
その留学生は至福の時を過ごしたそうです。
アブラムは同じ天の神様を仰ぐメルキゼデクと出会いました。
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アブラムが勝利の凱旋をした時、ソドムの王と共にサレムの王メルキゼデクが彼を迎えました。
サレムとはエルサレムのことで、出会ったシャベの谷とは、現在のエルサレムとオリブ山の間にあるケデロンの谷を指します。
メルキゼデクに関しては、系図がないので父と母のことがわからず、誕生と死も一切がわかっていません。
それゆえに、大祭司イエスを表す型としてヘブル人への手紙では取り上げられています。
「彼には父がなく、母がなく、系図がなく、生涯の初めもなく、生命の終りもなく、神の子のようであって、いつまでも祭司なのである」
(ヘブル7:3)
メルキゼデクの大きな特徴は、彼が
「いと高き神の祭司」
(創世記14:18)
であるということです。
つまり、彼はアブラムが信じる真の神と同じ神の声を聞いていた人だったのです。
何ということでしょう!
神の声を聞き、真の神を信じた者はアブラム一人ではなかったのです。
メルキゼデクは祭司の働きとして、アブラムのために神にとりなしの祈りをしました。
「願わくは天地の主なるいと高き神が、アブラムを祝福されるように。願わくはあなたの敵をあなたの手に渡されたいと高き神があがめられるように」
(創世記14:19-20)
セーヌ川で芋煮を口にできた留学生のように、アブラムは嬉しかったことでしょう。
「アブラムは彼にすべての物の十分の一を贈った」
(創世記14:20)
とありますが、ヘブル書ではこれは最上のものであったと記されています。
「そこで、族長のアブラハムが最もよいぶんどり品の十分の一を与えたのだから、この人がどんなにすぐれた人物であったかが、あなたがたにわかるであろう」
(ヘブル7:4)
同じ神を信じる者同士の間で、祝福が与え与えられ、掛け合わされて増えていくのです。
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アメリカのフラー神学校で留学生として学んでいた時のことです。
キリスト教の神学校で、しかも大学院クラスですから、一級品とも言えるクリスチャン学生が集まり、知性だけでなく霊性に優れた教授陣が揃っています。
皆、個人的な神とのつながりを持ち、神によって選ばれたという自覚を持っているので、行動の動機からして違います。
自分を犠牲にして他者に奉仕しようとする人ばかりで、
「何とかしてあなたの祝福になるように私はありたい。キリストの愛で愛したい」
とお互いが思っているので、そのような愛の空気でいっぱいの環境では私は逆に息苦しさを覚えたほどでした。
しかし、
「我々が行く天国、神の国とはこのようなものなのだ」
と体験できたことが、私にとってかけがえのない収穫となりました。
同じ神を信じる者同士で祝福を与え合うと、神のアブラハム契約は現実に働き、本当に素晴らしい世界になるのです。
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同じ神を仰ぐ仲間がいることは祝福です。
神の祝福を分かち合う今日として参りましょう。
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