今日のみ言葉【No.1484】(2017年 2月25日) 068 「病気の息子を持った役人」(3)

彼は自分に言われたイエスの言葉を信じて帰って行った。
(ヨハネ4:50)

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これはキリスト教ジョークです。

長血を患っていた女がイエス様の衣のふさに触れ、癒されました。

主は「わたしにさわったのは、だれか」と弟子たちと一緒に探しましたが、女は名乗り出ることができず、隠し通したまま家に帰りました。

ところがその晩、彼女の目は爛々と輝き、どうしても眠れません。

「これは行くしかない…」

夜遅く、人々が寝静まった頃、女はイエス様一行がお泊りになっている所へ忍び入りました。

目指すは自分を癒して下さったイエス様の寝床です。

あの御衣を確認しました。自分を癒して下さった主イエスに間違いありません。スヤスヤと眠っておられます。

意を決した彼女は、用意していたハサミを懐から取り出し、イエス様のみ衣のすそをチョキンと切り、大急ぎで家に帰りました。

彼女は寝床につき、切り取った布を堅く握りしめ、こう言いました。

「これでもう一回病気になっても大丈夫だぁー!」

その晩、安心してぐっすり眠ったとさ!(おしまい)

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人は目に見えるものに頼って信じようとします。

しかしイエス様が求めておられるのは、御言葉を聞いて信じる信仰です。

それは、こちらの人格とあちらの人格が、信頼によって結ばれる関係です。

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イエス様から「お帰りなさい。あなたのむすこは助かるのだ」と告げられてから、病気の息子の父親の心と行動は変化しました。

イエス様の言葉は、あくまでもイエス様に来ていただかなければ息子は治らない(救われない)と考えていた父親に、信仰の転換を迫ったのです。

これはなかなか大変なことです。

なぜなら、それは当初の目標を達成できなかったということですから、最初の考えで行くと「負け」になるからです。

それを乗り越えさせたのは何だったのか?

残念ながら、聖書に書いてある文字を通してそこまで読み取ることはできません。

「イエスは彼に言われた、『お帰りなさい。あなたのむすこは助かるのだ』。彼は自分に言われたイエスの言葉を信じて帰って行った。」
(ヨハネ4:50)

これは現実に生きている人間同士の生のふれあい、現場での人格的何ものかが起きたとしか言いようがありません。

この父親は確かにイエス様との生きた出会いを経験し、勝ち負けを越えた神の世界へと向きを変えたのです。

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目に見える生きた実体としてのイエス・キリスト本人を連れ帰ることをやめ、「あなたのむすこは助かるのだ」という言葉をいただき、その言葉を信じる生き方へと彼はガラッと変わりました。

そして、キリストの言葉をそのまま信じ、家へ帰る途中、神の御業を拝することになります。

「その下って行く途中、僕たちが彼に出会い、その子が助かったことを告げた。」
(ヨハネ4:51)

しかも、癒しが起きた時刻は、イエス様が「あなたのむすこは助かるのだ」と言われたその時刻と同じだったことが報告されました。

イエス様から言葉が発せられたから神の癒しの御業が起きたのでしょうか?それとも、父親が信じたから癒されたのでしょうか?

それは分けることができない問題でしょう。

ただ言えることは、イエス・キリストは、あなたに御言葉を信じる信仰を与えて下さるお方だということだけです。

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イエス・キリストとの出会いを身近に感じる一日でありますように…。

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