今日のみ言葉【No.2847】(2022年 6月27日)「エジプトでのアブラハム(2)」

またパロの高官たちも彼女を見てパロの前でほめたので、女はパロの家に召し入れられた。
(創世記12:15)

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最近は若者の「恋愛離れ」や「20代のデート未体験者4割」などのニュースを目にします。

しかし、厚生労働省の出生動向基本調査によると、40年前も今も恋愛をしている若者の割合は実は変わっていません。

その比率は、恋愛強者3割、その他大勢7割です。

「若い頃俺はモテた」というオジさんの話は大概記憶違いなのです。

では、なぜ1980年代までの日本で、生涯未婚率5%未満のほぼ皆が結婚する社会が成立していたのでしょう?

それは、「お見合い」というマッチングシステムが機能していたからです。

お見合いによって、結婚したくても出会いのチャンスがない人や、そもそも結婚にあまり関心がない人に至るまで結婚のお膳立てがなされていたというわけです。

アブラハムはその当時の結婚システムをコントロールして、自力で乗り切る目算を建てていましたが、現実は彼のコントロールが及ばない状況へと進んでいきました。

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当時の中東地域の結婚では、女性に選ぶ権利はほぼ無く、その家の父親か兄が代表となって相手側と交渉し、決定します。

アブラハムが妻のサライを妹と偽ったのは、自分が兄ということにし、たとえサライに求婚する者が現れても、自分が代表者となるのですから断れると考えたのでしょう。

しかし、テクニックを使う者はさらにその上のテクニックを持つ者に敗れ、力で対抗しようとする者は更に強い力を持つ者に敗れます。

アブラハムの力ではかなわない人物がサライを妻として召し抱えようとして出てきました。

エジプトの王パロです。

「またパロの高官たちも彼女を見てパロの前でほめたので、女はパロの家に召し入れられた」
(創世記12:15)

国の王様ですから、外国からの寄留者であるアブラハムと交渉するなど必要ありません。

一気にサライはパロの家に召し入れられ、アブラハムの手から離れました。

ただし、パロは決して悪人ではありません。

彼はサライを略奪したのではなく、アブラハムにきちんと花嫁料を払っています。

「パロは彼女のゆえにアブラムを厚くもてなしたので、アブラムは多くの羊、牛、雌雄のろば、男女の奴隷および、らくだを得た」
(創世記12:16)

アブラハムが自分の命を救おうとする企みは成功しました。

しかも、物質的には大いに富みました。

しかし、最も大事な人を失ってしまいました。

このままでは神の救いの計画は頓挫してしまい、サタンが笑うだけです。

アブラハムはどうしたらいいのでしょう?

以下、次回に続きます。

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神への信頼を欠いた決断は、最も大事なものを失う結果へとつながります。

神の存在を計算に入れ、信頼の決断をする今日として参りましょう。

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Posted by maruyama