今日のみ言葉【No.2841】(2022年 6月20日)「約束の地カナンへ(1)」
アブラムは主が言われたようにいで立った。
(創世記12:4)
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人がストレスを感じる時とは、何かを失ったという喪失感を味わった時です。
愛する人を失った時、死別した時の喪失感はストレス度100%です。
それに匹敵するのが引っ越しです。
引っ越しは慣れ親しんでいた環境の喪失だからです。
今までの人間関係は失われ、よく行っていたお店も失われます。
それに加えて、まだ未知の新しい環境へ飛び込む不安もあります。
それらを乗り越えて、アブラハムは出発しました。
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「アブラムは主が言われたようにいで立った」
(創世記12:4)
驚くべきことに、この時点では彼は行き先を知らずして出発しています。
例えばあなたが転勤族だとして、会社から
「まだ赴任先は教えられないけど、とにかく今の家を出てくれ」
と言われたらどうでしょう?
行く先を知らないままで出ていくとは、ストレス度100%の不安な旅となります。
しかし、アブラハムは
「主が言われたようにいで立った」
(創世記12:4)
のです。
それは彼に神への信仰があったからです。
「信仰によって、アブラハムは、受け継ぐべき地に出て行けとの召しをこうむった時、それに従い、行く先を知らないで出て行った」
(ヘブル11:8)
アブラハムは
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう」
(創世記12:2)
の約束をされた神に全幅の信頼を置き、主が言われたように出で立ったのです。
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ただし、私たちの場合、単純にアブラハムのモノマネをして新しい地に出発しようとしてはいけません。
すぐにストレス度100%に達して、
「こんなはずではなかったのに…」
という思いを味わうであろうことは容易に想像できるからです。
アブラハムが神の声を聞き、それに従わざるをえないと決心するまで、相当の葛藤を経験したことでしょう。
それは、彼がハランに一時的に居住したことから伺えます。
例えばあなたがディズニーランドに行くのが目的なら、途中のいくつかの観光地に寄って貴重な時間を費やすことなど考えられません。
それと同じで、
「お父さん、ハランの地にとどまっているなんてもったいないです。ここは一時的休憩として、早く出発しましょう」
とアブラハムは父親を説得して次の地へと目指したことでしょう。
しかし、未知の土地を目指して進む力を引き止める何ものかが彼の内側にあったのです。
それらを乗り越え、経済的備えと働いてくれるしもべたちという人間的な準備を十分果たし、
「アブラムは妻サライと、弟の子ロトと、集めたすべての財産と、ハランで獲た人々とを携えて」
(創世記12:5)
ようやく出発したのです。
自分の本音を探り、神の召しとの間で葛藤する時間。
これがあった上での
「アブラムは主が言われたようにいで立った」
(創世記12:4)
なのです。
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今あなたが葛藤しているなら、それは神の道を踏み外しているからではなく、神の道を真当に進んでいるからです。
神の目から見れば「万事順調」。
本物の決断に至るまで聖霊に導いていただく今日として参りましょう。
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