今日のみ言葉【No.3497】(2024年11月 9日)「訓練・修練・鍛錬」

国際観光年記念切手として1967年に発行された『霊峰飛鶴』(横山大観作)

しかし、俗悪で愚にもつかない作り話は避けなさい。信心のために自分を訓練しなさい。
(第1テモテ4:7)

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他人や状況に人生は大いに左右されると、人は信じています。

しかし、自分自身が人生という航路の船長であり、帆の上げ方によって、向かい風でも前進できるのです。

日本画家の大家、横山大観の邸宅は、『横山大観記念館』として一般に開放されています。

そこに「私の富士観」という、次のような一文が掲げられています。

「富士の名画というのは昔からあまりない。それは形ばかり写すからだ。富士を写すというのは、富士に映る自分の心を描くことだ。心は、ひっきょう、人格に他ならぬ。それは気品であり、気魄である。富士を描くというのは、つまり、己を描くことである。己が貧しければ、そこに描かれている富士も貧しい」

まさに、人生ではないでしょうか。

私たちの心も、小さな出来事の中で訓練から修練、修練から鍛錬と鍛えていきたいものです。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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使徒パウロは訓練の大事さを、彼が送った手紙のいくつもの箇所で書いています。

自分の弟子であるテモテに対しては、

「しかし、俗悪で愚にもつかない作り話は避けなさい。信心のために自分を訓練しなさい」
(第1テモテ4:7)

と書き送っています。

そのように書いているのは、放っておけば人は自分を訓練するわけではないからです。

パウロは、その点を、

「すべての訓練は、当座は、喜ばしいものとは思われず、むしろ悲しいものと思われる」
(ヘブル12:11)

と達観しています。

しかし、それでも訓練せよと勧めるのは、

「しかし後になれば、それによって鍛えられる者に、平安な義の実を結ばせるようになる」
(ヘブル12:11)

と知っているからです。

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訓練の日々はつらいものがありますが、富士の名画が描けるようになるが如く、私たちの人生で平安な義の実を結んで参りましょう。

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