今日のみ言葉【No.2833】(2022年 6月10日)「嵐を静めるイエス(5)」
彼らは恐れ驚いて互に言い合った、「いったい、このかたはだれだろう。お命じになると、風も水も従うとは」。
(ルカ8:25)
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私が知る限り、教会の礼拝に来るお医者さんたちは、皆一様に
「ボーっとして、おとなしいオジサンたち」
です。
ところが、その方々の医院や勤務先の病院に行ってみると、俄然様子が変わっています。
目つきは鋭く、動作はキビキビし、看護師に次々と指示を出して患者さんの治療に努めておられます。
それが本来の姿であり、教会で見せているのは
「世を忍ぶ仮の姿」
なのだとわかりました。
ですので、私はその時、弟子たちと同じような感覚に襲われます。
「いったい、このかたはだれだろう。お命じになると、医院全体が従うとは!」
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プロの漁師である弟子たちが命の危険を覚えるほどの嵐を、イエス様は言葉ひとつで治められました。
弟子たちが驚いて、
「いったい、このかたはだれだろう。お命じになると、風も水も従うとは」
(ルカ8:25)
と言い合ったということは、
「確かに奇跡を行う御方だとは知っていたが、大自然全体まで従わせる力を持った方だとは知らなかった」
ということだったのでしょう。
なぜなら、それまでの弟子たちは、疲れて舟の中で眠っておられる「人間としてのイエス様」を見ていたからです。
しかし、この段階で、彼らは天地を創造された神の姿をイエス様の中に見出しました。
彼らのイエス様に対する意識は劇的に変えられたのです。
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この箇所から私たちが受け取るべきメッセージは、
「イエス様は大自然を治める力を持った神」
だということです。
世には様々な考え方があり、イエスは道徳家だとか、革命家だ、あるいは偉大な教師だと言う人がいますが、正統的キリスト教信仰では、イエス・キリストは三位一体の神で、救い主です。
天地創造に参与し、言葉によって万物を創造された御方ですから、言葉を発するとその言葉通りになるのです。
「イエスは起きあがって風をしかり、海にむかって、『静まれ、黙れ』と言われると、風はやんで、大なぎになった」
(マルコ4:39)
のも当然です。
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この箇所から私たちの生活への適用を2つ挙げてみましょう。
1つ目は、私たちと共におられると約束されるイエス様が大自然を治める力を持った神だということから、
「この方が私という人生の舟の中におられるのだから、人生の嵐が突然吹く時にも、イエス様に信頼し、あわてず、平安を先取りして、イエス様と共なる人生を楽しむことができる」
ということです。
これは災害に対する備えをしなくても良いということではありません。
十分な備えをしていたとしても、嵐はやって来ます。
それは台風や津波のような自然災害という形を取ってくることもあり、人間関係での嵐を味わう時もあり、仕事や事業の上でのトラブル等、多種多様あります。
何の被害も受けないことがベストですが、毎回そうできるとは限らず、失うものも出てくるでしょう。
しかし、その中にあっても、治めておられる方はイエス様であるとの信頼が、あなたをどんな時も支えるのです。
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2つ目は、疲れて眠ってしまったイエス様というところからです。
神というと一挙に高いところ、手の届かないところにイエス様が行ってしまわれたような感がするかもしれませんが、
「わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」
(マタイ28:20)
と約束されたイエス様は、どこまでも一緒におられます。
そのイエス様は、この箇所では嵐に揺れる舟の中でも目を覚まさないくらいに疲れ切っておられました。
私たちが味わう苦しみと同じものをイエス様は体験しておられるのです。
それは
「この大祭司は、わたしたちの弱さを思いやることのできないようなかたではない。罪は犯されなかったが、すべてのことについて、わたしたちと同じように試錬に会われたのである」
(ヘブル4:15)
と書かれてある通りです。
ですから、
「はばかることなく恵みの御座に近づこうではないか」
(ヘブル4:16)
と勧められているのです。
私の苦しみは誰にもわかってもらえないと思う時こそ、イエス様はその苦しみを理解される御方だということを思い起こしましょう。
あなたと同じ苦しみを通られたからです。
祈りを通して思い煩いを打ち明け、重荷を下ろしましょう。
そうすれば、
「人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう」
(ピリピ4:7)
と約束されてあるからです。
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イエス・キリストの真の姿を知り、この方と共に今日も平安の中を歩んで参りましょう。
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