今日のみ言葉【No.3779】(2025年11月18日)「エルサレム入城(2)」

「向こうの村へ行きなさい。そこにはいったら、まだだれも乗ったことのないろばの子がつないであるのを見るであろう。それを解いて、引いてきなさい。
(ルカ19:30)

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テレビやラジオで用いられる放送用語は、以前と比べて大きく変わりました。

看護婦は看護師、保母は保育士、スチュワーデスはCA、OL(オフィスレディー)は会社員・事務職と呼ばれるようになっています。

これらは、ジェンダーロール(性別役割)の固定化を防ぐために変更された言葉です。

私たちは、気づかぬうちに固定観念を持ってしまいがちで、

「幼児にかかわるのは女性だ」

「男は働いて稼ぐべきだ」

といった先入観で人を見てしまうことがあります。

聖書の「ろばの子」に関しても、同じように固定観念を持っていないでしょうか。

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イエス様はエルサレムへ入城するに当たって、事前に弟子たちにこう命じられました。

「向こうの村へ行きなさい。そこにはいったら、まだだれも乗ったことのないろばの子がつないであるのを見るであろう。それを解いて、引いてきなさい」
(ルカ19:30)

「ろばの子」と聞くと、か弱いイメージを持つ人もいるでしょう。

「ろば」だけなら荷役や労働に耐える頑丈な動物ですが、「子」とつくことで急にひ弱に感じられるからです。

しかし、当時のイスラエルでは、ろばの子は、庶民や旅人が乗るための大切な移動手段でしたから、

「これから人を乗せ始める若いろば」

とすると、大分納得がいきます。

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並行箇所のマタイによる福音書では、

「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつながれていて、子ろばがそばにいるのを見るであろう。それを解いてわたしのところに引いてきなさい」
(マタイ21:2)

とあり、実はろばは2頭いたことが記されています。

おそらく母ろばでしょう。

ろばの子は初めて人を乗せるのですから、暴れるはずです。

しかし、子ろばの不安は、そばに母親がいるだけで和らげられます。

イエス様が、こうやって動物の心をもケアされたことは十分考えられます。

また、現実的に子ろば1頭で山道を上り下りするのは大変ですから、2頭交互に乗ったのだと考えられます。

神の愛は至る所に現れているのです。

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しかし、ここに表されているのは動物愛護の精神だけではありません。

イエス様は、神の御計画に従順に従い、旧約聖書の預言を成就するために子ろばに乗られたのです。

以下、次回に続きます。

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神の愛を見いだす一日として歩んでまいりましょう。

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