今日のみ言葉【No.3006】(2023年 2月 9日)「イサクの嫁選び(11)」

ジョヴァンニ・アントニオ・ペレグリーニ(en)の描くリベカ。1708年-1713年。

彼らはリベカを呼んで言った、「あなたはこの人と一緒に行きますか」。彼女は言った、「行きます」。
(創世記24:58)

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私の弟が結婚した時、相手の方の年齢は21歳でした。

結婚式の時、お母様が

「こんなに早く離れていくとは…」

と涙ぐんでお話しなさっていたことが思い出されます。

リベカはどのように決断したでしょうか。

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アブラハムのしもべエリエゼルは、婚約が決まった翌朝に、

「わたしを主人のもとに帰らせてください」
(創世記24:54)

とラバンに願い出ました。

すると、お母さんが出てきて、こう返答します。

「リベカの兄と母とは言った、『娘は数日、少なくとも十日、わたしどもと共にいて、それから行かせましょう』」
(創世記24:55)

遠いところに嫁入りするのですから、別れを惜しむのは当然です。

ところが、しもべの方も譲りません。

そこで、当の本人のリベカの気持ちを問うことにしました。

「彼らは言った、『娘を呼んで聞いてみましょう』」
(創世記24:57)

彼女は何と言ったでしょう?

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リベカの決断はこう記されています。

「彼らはリベカを呼んで言った、『あなたはこの人と一緒に行きますか』。彼女は言った、『行きます』」
(創世記24:58)

これは軽率な判断なのではないでしょうか?

高価な花嫁料をくれたので、アブラハムのしもべエリエゼルという人は信頼できる人だと思ったからなのでしょうか?

それにしても、相手の人とまだ会ったこともないのですから、まずはイサクの所へ行き、実際はどんな人かとお付き合いをしてみて、それから決めても遅くはないのではないでしょうか?

これはリベカの信仰による決断なのです。

それまでのいきさつから、この結婚は神の御心であると彼女は確信しました。

神の御心なら、すぐ従おうとする心がリベカにはあったのです。

そして、即断即決。

「行きます」という言葉には、家族がもはや反対できない力がこもっていたのでしょう。

「リベカは立って侍女たちと共にらくだに乗り、その人に従って行った。しもべはリベカを連れて立ち去った」
(創世記24:61)

リベカは神の御心を行動に移したのです。

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信仰はその人個人の決断です。

「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」
(使徒16:31)

という御言葉がありますが、これはあなたがイエス様を救い主と信じれば、家族全員が自動的に救われるということではありません。

逆の例を考えれば理解できるかもしれません。

あなたの家族がキリスト教以外の別の宗教を信じているとします。

そちらの教義に

「こちらの教祖様を信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」

と書いてあるので、あなたがその教祖様によって自動的に救われるのでしょうか?

私なら、

「はあ?何言ってるの?あなたの信じたとおりに私の人生が決まるの?私のことを気にかけて慮って下さるお気持ちはありがたいけど、私の人生は私が決めますから!」

と、そんな理論を一蹴するでしょう。

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「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」
(使徒16:31)

とは、人は信仰によって救われるということを表しているのです。

善行の積み重ねによってとか、宗教の教義を完全に守りきったから救いが得られるのではありません。

それは行為によって救いを得ようとすることです。

人間の行為ごときでは、とてもとても神の聖なる高い基準を満たすことはできません。

キリスト教の救いは、行為ではなく、キリストを信じる信仰による救いであり、あくまでも神の恵みです。

それは人が強制できることではなく、リベカのように自分で決断し、選び取っていくものです。

ですから、

「主イエスを信じなさい」

とは、信仰の勧めです。

「そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」」

とは、人は信仰によって救われるのだから、家族もあなたと同じようにイエス様を信じたら、同じ確かさで救いを得る、ということです。

その決断はその人個人にかかっているのです。

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そうすると、家族は放っておかれるのか、と心配する人が出てくるでしょう。

そのような人は、ぜひ、

「恐れおののいて自分の救の達成に努めなさい」
(ピリピ2:12)

の御言葉を実行するようお勧めします。

救いはイエス・キリストを信じた瞬間になされています。

信仰以外の何ものも必要とはされていません。

救いの達成に努めるとは、まだ足りないところがあるからガンバレということではなく、救われているので、さらにその完成に向かって進んで行きなさいということです。

さらに聖なる者へと成長し、人生を生きる中で神の恵みを大いに味わい、喜んで生きるということです。

たとえば、あなたが食事をしている時、

「ああ、薄味だ。でも健康に良いのだから仕方がない。でも、口に合わないなあ」

と不平をこぼしながら食べているのを家族が見たら、

「それならもっとおいしいものを食べたらどうなの?なんで文句言いながら食べてなきゃいけないの?」

と不審がり、あなたが食べているのと同じものを食べようとはしないでしょう。

あなたのまずそうな顔を見ているからです。

こういう生き方では、家族が教会に行きたがらなくなるのは明白です。

しかし、もしあなたが、

「ああ、おいしい!うまいなー!」

と実感し、ニコニコしながら食べていたら、あなたが

「一口どう?」

と言わなくても、家族は

「いつ私に分けてくれるかな?」

と思って見ているものです。

自分の救いの達成に努めるとはそのようなことです。

神があなたに求めておられるのは、この御言葉のような生き方です。

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである」
(第1テサロニケ5:16-18)

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神に対するあなたの決断を実行に移す今日として参りましょう。

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Posted by maruyama