今日のみ言葉【No.2794】(2022年 4月21日)「創世記(10)」

女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
(創世記3:6)

——————

「皿が割れた」と「皿を割った」の違いは何でしょう。

うっかり手が滑らせてしまう不注意とか、まさかそんなことは予想もしなかったという場合は「過失」に当たりますから、「皿が割れた」と言って良いでしょう。

では、陶芸家が自分の作った皿が気に入らず、「ガチャン!」と投げつけて壊した場合はどうでしょう。

これは結果がわかっていることをあえてすることですから、「割った」となり、「故意」の行為です。

わかっているのに「わざと」やるのが「故意」で、知らずに不注意でやるのが「過失」です。

アダムとエバの場合は、「故意」であり、しかも神に対する故意の反逆です。

-*-*-*-*-*-*-

へびにそそのかされたエバは、早速行動に移りました。

「女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた」
(創世記3:6)

創世記2章で、エデンの園の中央にある善悪を知る木の実について、すでに神の命令が下され、神の御心も、また、それに反した結果も彼らには知らされていました。

「主なる神はその人に命じて言われた、『あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう』」
(創世記2:16-17)

ところが、女はそれを知りながら、「あえて」「わざと」善悪を知る木の実を取って食べたのです。

これは故意の行為にあたります。

これだけですと、女性が最初に罪を犯したのだから、女性が悪くて男性は共犯にさせられた被害者だと思う人がいるかもしれません。

しかし、聖書には、

「また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた」
(創世記3:6)

と書かれてあります。

アダムは、「共にいた」とあるわけですから、へびとエバのやり取りの一部始終をそばで見ていたのです。

その場で見て、神の命令も知っていたのに、アダムはエバの行為を止めなかったということになります。

しかも、エバは神の命令を神ご自身からでなく夫のアダムから聞きましたが、アダムは神から直接聞いています。

アダムは人類の代表として責任を負う立場にあったのです。

ですから、アダムの罪はエバ以上に重いものがあります。

アダムとエバは

「まさかそんなことになるなんて…」

などという言い訳はできません。

そうなることは十分予想できたのに、自分の意志を優先し、意図的に神の命令に逆らった「故意の反逆」をする方を選んだのです。

-*-*-*-*-*-*-

現在の人類の悲惨な状態は、この時の選択によって決まりました。

神は忠実に契約を守る御方ですから、

「それを取って食べると、きっと死ぬであろう」
(創世記2:17)

という契約がその通りに果たされるようになりました。

つまり、人類に死が入り、神と分離される霊的死と、身体が土のちりに帰る肉体の死を経験するようになったのです。

しかし、神が契約を果たされるということは、この苦境に陥った人類を救うという約束も必ずその通りに果たされるということです。

創世記3章では、この後、罪の裁きのシーンが続きますが、同じ3章で神は救いの約束を残しておられます。

私たちは希望を持って、もうしばらく最初の人間に与えられた神の関わりを見ていきましょう。

-*-*-*-*-*-*-

神のみことばを知り、心に留める今日として参りましょう。

-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-

□ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ □
■メールマガジン「今日のみ言葉」
■発行責任者:山形ジョイフルチャーチ 丸山芳浩
■ご意見ご感想は、 maruyama@mikotoba.org までどうぞ
■Webサイト mikotoba.org
■Youtube 丸山芳浩師 メッセージチャンネル
www.youtube.com/channel/UCXkISdmuTWhsbW1i4DNey6w

■御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。

☆御言葉メールをお申し込みになりたい方は
reg@mikotoba.org
(仮登録メールが送られますので、その中のリンクをクリックして本登録となります)

★御言葉メールを停止したい方は
del@mikotoba.org

御言葉

Posted by maruyama