今日のみ言葉【No.1467】(2017年 2月 4日) 063 「イエスの弟子になったピリポ、ナタナエル」(3)

ナタナエルは言った、「どうしてわたしをご存じなのですか」。イエスは答えて言われた、「ピリポがあなたを呼ぶ前に、わたしはあなたが、いちじくの木の下にいるのを見た」。
(ヨハネ1:48)

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私は工学部に在籍していたので数学の授業は必須科目でした。

その数学の初歩に偏微分方程式があります。今となっては何のことやらさっぱり分かりません。

しかし先生が

「洗濯物を干す時の最適条件が偏微分方程式で解析できる」

という説明だけは頭に残っています。

洗濯物が乾くのはなぜか?

それは、温度と湿度と風量の3つの要素が関係しているというわけで、なぜか微分・積分、そして偏微分につながって、ようやく一番洗濯物が乾く日の条件が出るのだそうです。

そんなことは私たちの感覚が一発で答を出しています。

カラッとした天気の良い日、しかもそよ風が気持ちいい朝に決まっています。

ナタナエルは聖書を読み、祈るのに最適ないちじくの木の下にいたところをイエス様に見られていました。

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ナタナエルは真剣に神の現れとイスラエルの救いを求めて聖書を読み祈っていました。

それは

「いちじくの木の下にいるのを見た」
(ヨハネ1:48)

という個所から伺えます。

いちじくは葉が生い茂るので、パレスチナでは代表的な日陰の場所となります。

しかも日本の高温多湿の気候とは違い、乾燥性の気候なので、日なたではジリジリ暑くとも、日陰ではヒンヤリ、時にゾッとするほどの肌寒さを感じます。

いちじくの木の下とは聖書を読み、祈り、勉強する場であり、ナタナエルはそこで救いを求めて祈っていたのです。

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イエス様は

「ピリポがあなたを呼ぶ前に、わたしはあなたが、いちじくの木の下にいるのを見た」
(ヨハネ1:48)

と、ナタナエルがイエス様を見る前から、先に彼を見ておられました。

それは、私たちがキリストを知る以前から、キリストによって私たちは知られているということを表します。

「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである。」
(ヨハネ15:16)

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ナタナエルがこの時読んでいた聖書の箇所は、創世記第28章であろうと言われています。

それはイエス様が、この後、

「よくよくあなたがたに言っておく。天が開けて、神の御使たちが人の子の上に上り下りするのを、あなたがたは見るであろう」
(ヨハネ1:51)

とおっしゃったからです。

これはご自分が天と地を結ぶ救い主であることを暗示している言葉ですが、元々は創世記第28章のヤコブの記事のことであり、御使いが梯子をかけて天と地を上り下りしている夢を見たところです。

ナタナエルは自分が読んでいた聖書の言葉をお使いになったイエス様を目の当たりにして、ますます確信が深められ、そして弟子としてついて行ったのでしょう。

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ナタナエルの祈りは既にイエス様に届いていました。

そしてこの時のキリストとの出会いで答えられたのです。

私たちがイエス・キリストを知るためには、祈り求めることがポイントです。

イエス・キリストは、祈り求め、魂の準備をする人と出会ってくださるお方なのです。

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あなたの祈りは既に神様に知られています。

今日の祈りを通して魂の準備をする者として整えられて参りましょう。

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