今日のみ言葉【No.2776】(2022年 3月24日)「キリスト教イロハ(227)『ユダの手紙』」

あなたがたを守ってつまずかない者とし、また、その栄光のまえに傷なき者として、喜びのうちに立たせて下さるかた、
(ユダ1:24)

——————

「ユダの手紙なんて聖書にあったの?」

「あの裏切り者のユダが残した手紙とはどんな内容なの?」

聖書を読み始めの人はこんな疑問を抱くことがあるでしょう。

このユダはイスカリオテのユダではありません。

冒頭にヤコブの兄弟とありますし、聖書研究者の中にはイエス様の弟のユダであったとする人もいます。

-*-*-*-*-*-*-

ユダの手紙は、教会が信仰のために戦う必要があったので書かれました。

初代教会はグノーシス主義という異端の教えに襲われていたのです。

「不信仰な人々がしのび込んできて、わたしたちの神の恵みを放縦な生活に変え、唯一の君であり、わたしたちの主であるイエス・キリストを否定している」
(ユダ1:4)

この手紙では、キリスト者に与えられた自由をはき違えて放縦に陥る過ちが指摘されています。

パウロはガラテヤ人への手紙第5章13節で、

「兄弟たちよ。あなたがたが召されたのは、実に、自由を得るためである」

と、クリスチャンは罪から解放されて自由に生きる恵みが与えられていると説きました。

しかし、続けて、

「ただ、その自由を、肉の働く機会としないで、愛をもって互に仕えなさい」

と、自由の使い方をきちんと述べています。

これを無視して、自由を自分のわがまま放縦のために使うことを勧める人たちが教会に入ってきました。

ユダの手紙では、そのような人たちに惑わされて不自然な肉欲に走ったり、自分の腹だけを肥やすことのないよう、強く戒められているのです。

-*-*-*-*-*-*-

ユダの手紙は

「あなたがたはみな、じゅうぶんに知っていることではあるが」
(ユダ1:5)

と、旧約聖書やユダヤの伝統を知っているのを前提として書かれてあるので、初心者の人が最初に読む時、何が書かれてあるのかわからないことでしょう。

今は解説書やネット検索で知識が豊かに得られる時代になりましたから、5節〜15節のところは調べればある程度わかるようになります。

しかし、知ったからといって、それがすぐできるようになるわけではありません。

身につけるための訓練が必要なのはもちろんですが、それ以上に、私たちに力を与えてくださる方との結びつきが必要です。

「あなたがたを守ってつまずかない者とし、また、その栄光のまえに傷なき者として、喜びのうちに立たせて下さるかた」
(ユダ1:24)

イエス・キリストはこの御言葉の通りの御方です。

この方により頼み、命の源とつながる時、私たちは真の自由の道を歩む力を得るのです。

-*-*-*-*-*-*-

「神の愛の中に自らを保ち、永遠のいのちを目あてとして、わたしたちの主イエス・キリストのあわれみを待ち望みなさい」
(ユダ1:21)

この通りの生き方ができる今日でありますように…。

-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-

□ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ □
■メールマガジン「今日のみ言葉」
■発行責任者:山形ジョイフルチャーチ 丸山芳浩
■ご意見ご感想は、 maruyama@mikotoba.org までどうぞ
■Webサイト mikotoba.org
■Youtube 丸山芳浩師 メッセージチャンネル
www.youtube.com/channel/UCXkISdmuTWhsbW1i4DNey6w

■御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。

☆御言葉メールをお申し込みになりたい方は
reg@mikotoba.org
(仮登録メールが送られますので、その中のリンクをクリックして本登録となります)

★御言葉メールを停止したい方は
del@mikotoba.org