今日のみ言葉【No.2775】(2022年 3月23日)「聖なる期待」
しかし、わたしは主を仰ぎ見、わが救の神を待つ。わが神はわたしの願いを聞かれる。
(ミカ7:7)
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この世で最も静かな場所はどこでしょう?
人工的に作り出された無音室は除きます。
それは墓地です。
この世の活動が全て終わり、何も始まることのない静寂の場所が墓地です。
しかし、クリスチャンにとって、墓はイエス・キリストがよみがえられた場所です。
キリストと共に罪の人生に死ぬ時から、そのキリストが私たちと共に立ち上がって下さり、新しい命が活動し始めるのです。
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今日の聖句のミカは、ちょうどその時、墓場にいたような心境だったでしょう。
社会的不正や暴虐がはびこり、人間不信の極みとして家族にも本音を打ち明けられない状況でした。
「あなたがたは隣り人を信じてはならない。友人をたのんではならない。あなたのふところに寝る者にも、あなたの口の戸を守れ」
(ミカ7:5)
そのような絶望的状況の中で、ミカの神に対する信仰は純粋の極みに達します。
「しかし、わたしは主を仰ぎ見、わが救の神を待つ。わが神はわたしの願いを聞かれる」
(ミカ7:7)
神に助けを求めて祈っても何も起きない墓場のような環境に彼はいました。
しかし、その渦中で、ミカは主を仰ぎ、神の救いを待ち、
「わが神はわたしの願いを聞かれる」
(ミカ7:7)
という信仰の態度に徹底したのです。
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もちろんこれは「強情のすすめ」ではありません。
あなたが願い求めることは、神の大いなるご計画の中で与えられる祈りの答のほんの一部分に過ぎません。
自分の目から見たら、ある祈りは祈ったとおりに答えられ、ある祈りは一部分だけが変形してかなえられ、また、ある祈りは祈っても全く効果がなかったと思われることでしょう。
祈りの答を、自分の祈りの量や質で勝ち取ろうとすると、こういう印象に終わります。
人間は祈り方がわかりませんから、そのような祈りに熱中していたとしても何も不思議はありません。
しかし、ある時点でそれを卒業して、イエス・キリストを死人の中からよみがえらせた神のみわざに期待する信仰へと移らなければなりません。
神は無から有を呼び出される神です。
この信仰にあるなら、「終わった」とされたところから、常に新しいみわざを期待し、命が芽吹く人生を送り続けていくのです。
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キリスト教の例話の中で、私が「意地悪な話だなあ」と思う以下のような話があります。
ある人が死んで天国に行き、天使からおびただしい祝福の財産を見せてもらいました。
「こんなにいただけるのですか!」
と感動して見ていると、天使が少し顔をしかめて、
「実はあなたは地上で生きている間にもっと祝福を受け取れるはずだったのですが、返品されて戻ってきた分が保管されてあります。その倉庫に行ってみますか?」
と言います。
彼は全く心当たりがなかったので、
「まあ、2つ3つあればいいか」
と軽い気持ちで天使の後について行きました。
すると、どうでしょう、大きな蔵いっぱいに、「賛美の衣」「喜びの油」「霊の目薬」などと記載された品物が詰まっています。
天使がこう説明しました。
「これは一度はあなたあてに発送され、戸口のところまで届けられました。しかし、戸が閉ざされていたので返ってきた分です。あなたはお待ちになっていませんでしたよね?」
「あなたは、求めはするが、いつも受ける資格のない自分だと考え、与えられることを期待していなかったようです。生きている間に受け取れたのに、残念でした」
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私はこの話が嫌いです。
自分にドンピシャと当てはまるからでしょう。
そして、
「どうせもらえないんだ」
と今までの自分の古いパターンに入り込もうとします。
ここが毎日出会う信仰の分かれ道です。
預言者ミカが教える
「しかし、わたしは主を仰ぎ見、わが救の神を待つ。わが神はわたしの願いを聞かれる」
(ミカ7:7)
という方向を取るか、今までの自分の道をたどるかです。
ミカの道を歩むには、いったん自分に死に、キリスト共に死んで復活させられたのだと信じる選択をします。
実感がわかなくても良いのです。
復活の命をいただいたのだという信仰を持ち、それらしく歩んでみようと思うことがすでに「悔い改め」なのですから…。
命の方向に向いたあなたを生かすのは、あなた自身ではありません。
そこから神の復活の命が働き出すのです。
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聖なる期待を持ち、新たな命をいただいて今日をスタートさせましょう。
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