今日のみ言葉【No.1734】(2018年 4月19日)「 放蕩息子のたとえ話(2)」
それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き、そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した。
(ルカ15:13)
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AbemaTV(アベマTV)というスマホで見られる無料のインターネットテレビをご存知でしょうか?
なんと年間200億円の赤字だそうです(2017年9月期通期決算)。
創始者の藤田晋社長は
「大きな赤字を出して、競合が入ってくるのを防いでいる、とも考えています。だって、200億も赤字を出して誰もやりたくないでしょう」
と言って、新規市場を自社のペースで自由に開拓しています。
まさに「事業成功の秘訣は成功するまで継続すること」という言葉を実践する人物です。
さて、聖書に出てくる放蕩息子は、父から譲り受けた財産を元手に事業を起こし、成功を目指す、という考え方を持っていませんでした。
彼はそれを使いたいだけ使ったのです。
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父からの財産をもらうと、弟息子は待ってましたとばかりに家を離れます。
「それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き」
(ルカ15:13)
人間は神から得たいものだけ得、もらえるものだけもらうと、あとは離れたいのです。
得た財産を自分の思いのままに自由に無制限に使いたい。
「そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した」
(ルカ15:13)
放蕩という語を英語の聖書では"wild living"と訳しています(NIV訳)。
そのワイルドな生き方を兄は具体的にこう証言しています。
「遊女どもと一緒になって、あなたの身代を食いつぶした」
(ルカ15:30)
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このことはすなわち「人間は神から離れて無制限の自由を追求する存在となった」ということです。
これがエデンの園以来、罪人(つみびと)として生きる人間の姿だと聖書は言うのです。
この弟息子のような生き方を続けていると、その行き着く先は明らかです。
あれほどあったはずの財産はなくなります。
私たちに当てはめて考えてみましょう。
年齢を重ね、老年になると、当たり前とも思わずに歩いていたのが歩けなくなり、視力、聴力、体力全般が衰退します。
神から与えられた肉体という財産には使用期限があるのです。
そこに、暴飲暴食、不規則不摂生の生活を加えれば、肉体の限界が早く来ることは誰が考えても分かることでしょう。
弟息子はどうなったでしょうか。
「何もかも浪費してしまったのち、その地方にひどいききんがあったので、彼は食べることにも窮しはじめた」
(ルカ15:14)
これが現代の人類の悲惨な状況だと聖書は言うのです。
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ここから脱出するためにはどうしたらよいのでしょう?
聖書は「本心に立ちかえる」という表現で回復の道を示しています。
詳細はまた次回に…。
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当たり前だと思って意識もしていないものの中に神の恵みはたくさん込められています。
神から与えられた財産を一つ一つ見出す今日として参りましょう。
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