今日のみ言葉【No.407】(2012年 9月25日)

そこで、わたしの子よ。あなたはキリスト・イエスにある恵みによって、強くなりなさい。
(第2テモテ2:1)

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どの宗教でも同じですが、信仰を持った親の言葉で子どもが傷つく場合があります。

最も多いのは、

「神の恵みだね」
「○○様のお陰ね」

というものです。

お子さんは

「あれだけ頑張ったからだ!」
「努力が実を結んだね!」

と、ほめてもらい、自分の努力を承認されたい、と思っているのですが、

「神の恵み」
「○○様のお陰」

という言葉で、

「あ、そっちに全部持って行かれた…」

と感じます。

自分の努力が全否定され、

「私が努力をしてもしなくても、この親には全く関係がないんだ。」

と思い、悲しくなったり頭に来たりします。

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「神の恵み」という言葉が効果を発するのは、自分が相当余裕を持っている時か、その正反対の、壁にぶつかり行き詰まりを感じている時です。

テモテは後者の方でした。

パウロが彼に

「キリスト・イエスにある恵みによって、強くなりなさい。」

と語ったのは、ただ単に「頑張れ!」と励ますことではありませんでした。

テモテは胃潰瘍を発症するほど頑張ったのです。

見当違いの努力であったかもしれませんが、頑張った挙げ句に病気をもらった時の人間の気持ちを考えてみて下さい。

四方八方、どの方向を見ても解決が見えないところに、パウロが天を指さし、

「神の恵みがあるよ」

と示したのです。

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「キリスト・イエスにある恵みによって」

とは、

「神の約束を信頼して」

ということです。

あなたが自己実現と称し、自分の方向に進んでいるのなら、神の約束が果たされるかというと、

「?」

でしょう。

しかし、テモテのように神の働きを成そうとしているなら、神様は全面的にあなたをバックアップして下さいます。

「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。」
(ヨハネ3:16)

「どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。」
(ローマ8:32)

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神の働きをなすということは、自分を生かすことでもあります。

それは、まず、神様が自分に与えた賜物を発見することから始まります。

自分のやりたい放題に生きることで人は幸せになるのではありません。

自分に才能を与えてくださった神様の意図を知り、この与えられた力をどう使えば私に対する神の計画が果たされるのか、を求めていくところに幸福があるのです。

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神はあなたの味方です。ご計画を求め、約束を信頼して歩んで参りましょう。