今日のみ言葉【No.735】(2014年 1月13日)
主の目はあまねく全地を行きめぐり、自分に向かって心を全うする者のために力をあらわされる。
(歴代志下16:9)
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歴代志下16章にはアサ王の変心が記録に残されています。
100万のエチオピア軍に圧倒されそうな若き日に、
「主よ、力のある者を助けることも、力のない者を助けることも、あなたにおいては異なることはありません。われわれの神、主よ、われわれをお助けください。」
(歴代志下14:11)
と祈った彼でしたが、晩年には神への信頼より、自分自身の知恵と策略を用いることを優先しました。
そのことを先見者ハナニが
「今度の事では、あなたは愚かな事をした。」
と指摘しました。
ここでアサ王はどう反応したのでしょう?
自分では「正しい」と思った行為が、「誤り」と逆の評価をされた時、そこでどのような判断をするかが人生の分かれ道です。
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ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサの行いでも、「あんなのは焼け石に水だ」と批判する人もいるくらい、人は様々なことを言います。
批評と批判は人生に付き物です。
その人の言っていることを吟味し、そちらの方が正しいと思ったら感謝して自分の方向を転換し、どう考えても誤っていると思えば聞き流してしまえばよいのです。
さて、アサ王の場合は、
「その先見者を怒って、獄屋に入れた。この事のために激しく彼を怒ったからである。」
(歴代志16:10)
とあります。
彼の中から怒りが湧き出しました。
これは「アウト!」です。
怒りが出るとは
「当たった」
ということだからです。
細かく分析すれば、おそらく0.1秒単位の短い時間で
「彼の指摘は本当だ」
↓
「私が間違っていた」
↓
「神は戦争を起こすと言う」
↓
「どうしよう…(不安と恐怖)」
という心の流れがあり、恐怖を打ち消すために、怒りという感情が噴出したのだと考えられます。
そして、恐怖の発信源となった先見者ハナニの存在を消すために獄屋に入れたのでしょう。
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ダビデ王も同じような場面に立たされました。
バテシバとの姦淫、その夫ウリヤを合法的に殺したこと…。
それら一連の出来事を預言者ナタンから
「どうしてあなたは主の言葉を軽んじ、その目の前に悪事をおこなったのですか。」
(サムエル記下12:9)
と指摘されたのです。
しかし、ダビデは怒りをもってナタンを獄屋に入れようとはせず、
「わたしは主に罪をおかしました」
と認めました。
すると直後に
「主もまたあなたの罪を除かれました。」
とナタンから神のゆるしの宣言がなされました。
神は人間の悔い改めを待っておられるのです。
そして今日の聖句に
「主の目はあまねく全地を行きめぐり、自分に向かって心を全うする者のために力をあらわされる。」
とあるごとく、悔い改めた人を用いようとして今日も全世界を巡り、そのような人物を探しておられるのです。
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人間の心は変わるのです。
アサ王のように、若い時の燃えるような純粋な信仰が、晩年には冷えて固まっていることなど当たり前のようにあるのです。
失敗や落ち度のない人間は一人もいません。
アブラハムしかり、モーセしかり、ノアも洪水後に酔っぱらって醜態を見せてしまいました。
ペテロは3度主を否定しました。
若い時のパウロはキリスト教の迫害をすることが神の御心だと信じていました。
しかし、神の求められるものは、悔い改めた魂です。
「神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません。」
(詩篇51:17)
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人生どこからでもやり直しが出来ます。
若い時の失敗もそうですが、年を経て心が変わってしまったアサ王でさえ、もしその後悔い改めれば、きっと神は彼を用いたことでしょう。
アサ王は死ぬ2年前、
「足を病み、その病は激しくなった」
とあります。
これを
「ああ、これは神に従わなかった報いだ。天罰の痛みだ。」
と思われますか?
私はこの病気は
「愛の神からの悔い改めの招き」
だったろうと考えています。
その痛みの激しさから、今一度「神に呼ばわる」チャンスを彼に与えたのではないでしょうか。
しかし神は強制はなさいません。
アサには選択の自由が与えられていました。
彼はどのような道を選んだでしょうか?
「その病の時にも、主を求めないで医者を求めた。」
(歴代志下16:12)
とあります。
アサ王は神を求める選択、すなわち、悔い改めて神に信頼して生きる、という元の道を選ぶことはしませんでした。
聖書は医師の診察を受けないことを勧めているのではありません。
私たちは病院に行って治療を受けて良いのです。
ここで言うポイントは、神に信頼するということです。
神は常に人の悔い改めを待っておられるのです。
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人の心は変わっても、神の心は変わりません。
今日も神に心を向け、人生の方向転換をして参りましょう。
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