今日のみ言葉【No.2734】(2022年 1月31日)「キリスト教イロハ(214)『コロサイ人への手紙』」

御子は、見えない神のかたちであって、すべての造られたものに先だって生れたかたである。
(コロサイ1:15)
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『おつかいありさん』(関根栄一作詞・團伊玖磨作曲)という童謡を聞いたことがあるでしょう。
「あんまりいそいで こっつんこ ありさんとありさんと こっつんこ あっちいって ちょんちょん こっちきて ちょん」
という歌詞の通り、アリは頭部の触角でコミュニケーションをします。
ですから、人間が言葉を使って
「あっちにおいしい食物があるよ」
と言っても彼らには通じません。
アリにこちらの意志を伝えるためには、こちらもアリとなって同じ姿にならなければなりません。
神が人となられたとはそのようなことなのです。
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コロサイ人への手紙の背景には、
「御子は、見えない神のかたちであって、すべての造られたものに先だって生れたかたである」
(コロサイ1:15)
ということを緊急に伝える必要がありました。
グノーシス主義という異端の教えが入ってきたからです。
これ自体にも諸派があり、特定の教えが決められていたわけではありませんが、大まかなところをまとめると、
・霊は善で物質は悪とする二元論。
・善なる霊を悪なる肉体から出すには特定の知識(グノーシス)が必要。
・救いのためにはキリストだけでは不十分で、グノーシスを得た霊的人間のみが救われる。
というものです。
これがはびこったら、教会内に格差どころか分裂をもたらしかねません。
パウロはこの偽りの教えと徹底的に戦うために、キリスト論を確立させました。
これがコロサイ人への手紙が書かれた理由です。
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パウロはローマの獄にとらわれていた紀元60年から62年頃にこの手紙を書きました。
コロサイ人への手紙の内容は
(1)挨拶(1章1節〜12節)
(2)キリスト論(1章13節〜3章4節)
(3)実践倫理のすすめ(3章5節〜4章6節)
(4)終わりの挨拶(4章7節〜18節)
となっています。
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御自身は神であられるのに人間の姿をとられたイエス・キリストは、父なる神の愛を伝えるために十字架につき、全人類の罪の刑罰を代わりに負って下さいました。
それが自分のためであったと信じる者の罪を、神はキリストの身代わりのゆえにすべて赦してくださいます。
それだけでなく、
「キリストのうちには、知恵と知識との宝が、いっさい隠されている」
(コロサイ2:3)
とあります。
この神の恵みを信じ、キリストに信頼し、人生の真の宝を見出す今日として参りましょう。
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