今日のみ言葉【No.2690】(2021年11月29日)「キリスト教イロハ(200)『ハガイ書』」

エルサレム「嘆きの壁」(神殿の跡)

主の家の後の栄光は、前の栄光よりも大きいと、万軍の主は言われる。わたしはこの所に繁栄を与えると、万軍の主は言われる。
(ハガイ2:9)

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希望と勇気に満ちあふれて始めたのに、自分のせいではない想定外の事態が起きて、中止せざるを得ない体験をしたことのある人はおられませんか?

イスラエルの民もあなたと同じことを体験しました。

その時神がどう働かれたかが、エズラ記とハガイ書に書かれています。

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ハガイ書の主題は「神殿の再建」です。

エズラ記に詳しく書かれているように、バビロン捕囚から帰還したイスラエルの民は、神殿の再建工事に取りかかりました。

初めは感謝と喜びにあふれていましたが、様々な妨害に遭い、希望は失望に終わり、工事は頓挫してしまいました。

そして5年、10年たつうちに、神よりも自分の生活を大事にしようという考えが支配的になり、神殿再建などもうダメかという雰囲気になりました。

その時、預言者ハガイが神の霊に動かされ、神からの警告と励ましの言葉を告げたのです。

神殿は、ただ体裁だけを整えて、建てればいいというものではありません。

ハガイは神殿建設工事を通して神の国を建設するとはどういうことかを見抜いていたのです。

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バビロン捕囚時に破壊されたソロモンの神殿は、「レバノンの香柏」として名高い高品質のレバノン杉を用い、金ですべてを覆い、調度品にも金銀が使われ、豪華を極めていました。

それに比べ、補囚後の民が建てようとする神殿は、規模においても、資材においても遥かに見劣りします。

「あなたがた残りの者のうち、以前の栄光に輝く主の家を見た者はだれか。あなたがたは今、この状態をどう思うか。これはあなたがたの目には、無にひとしいではないか」
(ハガイ2:3)

しかし、この「無にひとしい」と言われる貧弱な神殿は、ソロモンが建てた神殿の栄光より大きいと主は言われるのです。

「主の家の後の栄光は、前の栄光よりも大きいと、万軍の主は言われる。わたしはこの所に繁栄を与えると、万軍の主は言われる」
(ハガイ2:9)

なぜでしょうか?

それは、たとえ目に見えるところはみすぼらしくとも、すべてを所有される万軍の主の助けによって造られたものは、人の手によって造られたものに優るからです。

新約聖書でパウロはこう記しています。

「わたしたちの住んでいる地上の幕屋がこわれると、神からいただく建物、すなわち天にある、人の手によらない永遠の家が備えてあることを、わたしたちは知っている」
(第2コリント5:1)

ハガイは、豪華な第1神殿、そして彼が今建てようとする貧弱な第2神殿の建設を通し、やがて永遠に朽ちることのない天の住まいを私たちに示しているのです。

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私たちの体は滅びゆくことが定められている貧弱な家のようなものです。

しかし、この体と共に一日々々を生きることが神の栄光を現すことなのです。

永遠の家を思いつつ、今日を精一杯生きる日として参りましょう。

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