今日のみ言葉【No.2687】(2021年11月25日)「キリスト教イロハ(199)『ゼパニヤ書』」

指揮者:ヘルベルト・フォン・カラヤン

主なる神の前に沈黙せよ。主の日は近づき、主はすでに犠牲を備え、その招いた者を聖別されたからである。
(ゼバニヤ1:7)

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「ジャジャジャジャーン!」

で始まることで有名なベートーヴェン作曲の「運命」。

彼の弟子であるアントン・シントラーは、冒頭の「ジャジャジャジャーン」はどういう意味があるのかと、その師に尋ねました。

するとベートーヴェンは

「運命の扉をたたく音」

だと答えたところから、正式名称ではない「運命」という名前で知られるようになったということです。

●カラヤン指揮「ベートーヴェン作曲。交響曲第5番(運命)」(40秒頃から)

ゼパニヤ書の冒頭も強烈な裁きの預言から始まります。

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ゼパニヤ書の主題は、「主の日」、すなわち「さばきの日」です。

ダビデ、ソロモンと続いた黄金時代が終わり、ソロモン王の死後、イスラエルは北と南に分裂しました。

南ユダ王国は悪王マナセの治世で深刻な罪の時代に陥り、その後、善王ヨシヤが宗教改革を行いましたが、罪の根を根絶することはできず、とうとう神はユダとエルサレムを滅ぼすことを決心されたのです。

従って、ゼパニヤ書は冒頭から背信と邪悪の罪に対して必ず神のさばきが来るというメッセージで始まります。

何の予備知識もなくこの書を読んだなら、あまりの強さに面食らい、途中でこの書を伏せて読まないで済ましてしまうかもしれません。

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ゼパニヤはインテリだったようです。

「アモスやミカのように一般市民のひとりとして社会不正の批判をするよりも、国家全体の運命について考える視野を持った上流階級の人物で、エルサレム在住の預言者であった」
(『小預言書(2)ゼパニヤ書』、聖文舎、P152)

彼はエレミヤと共にヨシヤの宗教改革に協力しながらも、南ユダに巣食う罪を拭い去ることはできず、神のさばきは全地に及ぶことを見通していたのです。

神のさばきは必ず行われますが、救いは神の審判を通して与えられます。

それが「清きくちびる」です。

「その時わたしはもろもろの民に清きくちびるを与え、すべて彼らに主の名を呼ばせ、心を一つにして主に仕えさせる」
(ゼパニヤ3:9)

これはペンテコステの日に聖霊が注がれて、教会が誕生したことで成就しました。

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ゼパニヤ書の内容は次の3つです。

(1)審判の日の告知(1章)

(2)審判の日に備えるための警告(2章)

(3)救いの日の約束(3章)

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主の日に備えて、今日を確かに生きて参りましょう。

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