今日のみ言葉【No.2670】(2021年11月 4日)「キリスト教イロハ(193)『アモス書』」

公道を水のように、正義をつきない川のように流れさせよ。
(アモス5:24)

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選挙期間中、候補者は自分の主張を述べ、清き一票をと訴えます。

時に、政策論争はさておいて、口汚くののしり合いをしているのではないかと感じる風景もあります。

アモスは南のユダ王国から北のイスラエル王国を批判しました。

彼も政治家だったのでしょうか?

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アモスは紀元前750年頃に活躍した預言者です。

彼は南ユダ王国に住みながら、北イスラエル王国に対して預言しました。

「公道を水のように、正義をつきない川のように流れさせよ」
(アモス5:24)

もしかして、彼は北の王様に対抗する政敵で、亡命先の南ユダで政治活動をしたのでしょうか?

いいえ違います。

彼は

「わたしは預言者でもなく、また預言者の子でもない。わたしは牧者である。わたしはいちじく桑の木を作る者である。ところが主は群れに従っている所からわたしを取り、『行って、わが民イスラエルに預言せよ』と、主はわたしに言われた」
(アモス7:14-15)

と言い、牧畜をし、農業をしている者だと自己紹介しています。

いわば、最下層の身分の者だと言っているのです。

そのアモスが、最も身分の高い層にいる祭司アマジヤに対して、自分は神に選ばれて預言をしているのだと堂々と語っています。

神はどんなところからでも人を選び、ご自分の器として用いられるのです。

「神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子を起すことができるのだ」
(マタイ3:9)

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アモスは敬虔な信仰者であり、神の言葉を語る能力を持っていたにせよ、職業的預言者として特別な学びや訓練をしたわけではありません。

実際、彼の預言活動は1年未満で終わっています。

アモスを神が選び、北王国に遣わしたのは、そこにご自分の器を見出だせなかったからです。

当時、北イスラエルは平和と安定を享受していました。

その繁栄に比例し、経済成長が増すに連れて霊的状態も上昇するかというと、その反対で、北イスラエルの道徳的・霊的状態は下がっていました。

「あなたがたは公道を毒に変じ、正義の実をにがよもぎに変じた」
(アモス6:12)

「そのうちにある大いなる騒ぎと、その中で行われる暴虐とを見よ」
(アモス3:9)

「彼らはすべての祭壇のかたわらに質に取った衣服を敷いて、その上に伏し、罰金をもって得た酒を、その神の家で飲む」
(アモス2:8)

自国に神の器となる人物がいないほど、霊的貧困に陥っていたのです。

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アモスは主の啓示に従って、北イスラエルに対する神の裁きを語りました。

当然、反発は強く、彼の預言活動は北の王に対する謀反の扇動であるとされ、祭司アマジヤから国外退去を命じられます。

彼が神の器として働いた期間は短いものでしたが、南北両王国に非常に大きな影響を与えました。

アモス書の内容は次の3つに分けられます。

(1)諸国に対する神の刑罰の宣言(1〜2章)

(2)イスラエルの問題(3〜6章)

(3)神の計画の啓示(7〜9章)

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神の器として用いられる生涯を送って参りましょう。

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